出版社内容情報
学際的視点から総合的にとらえる入門書。,,,
内容説明
ジェンダー論の多角的広がりを問う初学者のための包括的ガイドブック。文学・芸術・医学・政治学…におけるジェンダーとは。歴史・理論・諸学とのかかわりを総合的に考察。ジェンダー・フリーな社会・学問のあり方を探る。
目次
第1部 ジェンダー論入門(ジェンダー発見までの道のり―第一波女性解放運動;第二派フェミニズムと女性学・ジェンダー学の誕生;男女共同参画社会実現に向けて;発展するジェンダー学 ほか)
第2部 学術におけるジェンダー(生物学とジェンダー;医学とジェンダー;精神医学とジェンダー;心理学とジェンダー ほか)
著者等紹介
松本伊瑳子[マツモトイサコ]
名古屋大学大学院国際言語文化研究科教授。京都大学文学部卒、同大学院文学研究科博士課程中退。専攻は女性学・比較文化・現代フランス文学
金井篤子[カナイアツコ]
名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。名古屋大学教育学部卒、同大学院教育学研究科博士課程後期課程中退。専攻は産業臨床学、キャリア・カウンセリング
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
18
名古屋大学の教員がそれぞれの専門領域からジェンダーを論じている。医学や生物学の領域における性差研究の紹介が「ジェンダー」というタイトルの著書に入るのはユニークだなと思う。ただ、一方ではポストモダン思想に基づき、構築主義的なジェンダー理解を示しつつ、他方では本質主義的な性差=セックスに依拠して論じているのが混じっているため、一つのまとまりとして読むと混乱しないか気がかり(震え声)。2021/01/23
K(日和)
5
様々な分野とジェンダーがどう関与しているのか。生物学、医学、精神医学、心理学、文学、芸術、教育、法学、政治学、経済学、国際社会。宗教学的な視点からの言及がもっとあってもいいかな、と思った。自分が生まれた時から信仰してる宗教の教義に、自分のセクシュアリティーが否定されていたらどうするのだろう。難しい問題だと思う。2013/12/31