内容説明
歴史学と民俗学の接点から、新しい日本文化史への入門。
目次
性と妖怪―(宮田登;塚本学)
イモとコメ―(坪井洋文;網野善彦)
中央と地方―(塚本学;宮田登)
公と私―(網野善彦;坪井洋文)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
1
日本文化の深層というテーマについて、歴史学者と民俗学者が「歴史学と民俗学の接点」という視点から4つのテーマについて講演したシンポジウムを収録したもの。 かなり古い本なので、内容の是非については留保が必要だが、日本には女の妖怪が多い、儀礼食としての餅から見る文化の伝播、百姓は自ら年貢を納めていたのではないか、といった展開から、歴史に対する視点の置き方の多様な可能性を感じた。2018/06/17
読書太郎
0
大学で特に民俗学などを学ぶ機会も無かったので柳田國男などの民俗学者の名前をはじめて聞いた。 日本文化の深層について4人の専門家達を招いたシンポジウムを記録したもの。各々が日本文化の深層について話していく。考察としては面白い気もするが、かなり独特な切り口なものもある。個人的には塚本氏による文化の形成についての考えで、大雑把な外からの文化+文化基盤=日本文化という単純なものを否定し、日本文化が外来を取り入れつつも地域ごとに変容している図がなるほどと考えさせられた。2019/07/09
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