宇宙の謎―65の発見物語

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  • サイズ A4判/ページ数 340p/高さ 28cm
  • 商品コード 9784000050845
  • NDC分類 440
  • Cコード C0044

出版社内容情報

ビッグバンから最新の観測まで、宇宙をとことん知りつくすための決定版

著名な天文学者ポール・マーディンが、宇宙の謎を解き明かすために、人類がどのように挑戦し格闘しつづけてきたかを一般向けに解説した本です。宇宙に関する基本的な事実、その背後にあるしくみを65の発見物語に絡めてわかりやすく紹介します。登場人物は学者ばかりではありません。星空にロマンを求める天文ファンだったり、ひょんなことから興味を覚えた学者の家族のひとりだったり、そんな人たちの思わぬ大発見がこの物語を彩ります。582枚に及ぶ図・写真は宇宙137億年の歴史をさまざまに絵解きしてくれます。さらに図や写真に付された説明は、より専門的な角度から理解に役立つように工夫されています。宇宙を知りつくすための決定版です。


特色
・宇宙についてこれまでわかったこと、これからあきらかにすべきことを一覧できる。
・約2万年前から、どんな人がどのように宇宙の謎を解き明かしてきたかがわかる。
・太陽や月、また惑星や隕石など、その生成や動きのメカニズムを理解できる。
・宇宙を成り立たせている原理が絵解きで、あるいは見事なカラー写真で理解できる。
・エピソードが満載、読み物としてもすばらしい内容。図書館・博物館・プラネタリウムに必須の書物。
・天文学と文学、美術、文化、技術との何百年にもわたる関わりが魅力的に描写されている。

ほんとうにお薦めしたい本です。
星空に魅せられた人びとの
小さなロマンが大発見に結びついた
素晴らしい物語を65個集めました。

●望遠鏡が発明される前の発見
1.七つの惑星 さまよう星
2.星と星座 氷河期と人間をつなぐもの
3.天の川 神々や魂、そして巡礼者が辿る路
4.地球の形 わたしたちの星はへしゃげた球
5.南の星座 地球が傾いているから見える星
6.太陽 太陽系のまんなかで

●太陽系の中での発見
7.彗星 災難と「太陽をかすめるもの」と「淑女の彗星」
8.木星の衛星 ガリレオが透明な球を打ち砕く
9.金星の満ち欠け コペルニクスの太陽系の様子を示す手がかり
10.天王星 ウィリアム・ハーシェルが発見した、はじめての「新惑星」
11.海王星 ペンの力で発見された惑星
12.小惑星 初期太陽系の余りもの
13.冥王星 けんめいに探したのに、見つかったのは偶然で、しかもけっきょく惑星ではなかった天体
14.カイパー・ベルト 太陽系の端っこ
15.流星と隕石 空が落ちてくる
16.流星群 真夜中に、雨のように降る星
17.地球の磁気圏 太陽からわたしたちを守ってくれるもの
18.彗星 砂の固まりか、それとも雪の玉なのか
19.地球の気候、四季と天気 壮大な循環
20.地球に衝突した隕石 地球にクレーターがあるほんとうの理由
21.月の成り立ち 地球の娘でも妹でもない
22.水星 後期重爆撃期
23.温室効果 金星と地球
24.火星 死にゆく惑星
25.火星とエウロパの水 地球外生物の存在を示す証拠
26.イオの火山 リンダ・モラビトの幸運な発見
27.土星とそのほかの巨大ガス惑星 環を従える王者たち、ロード・オブ・ザ・リングズ

●活発な宇宙の発見
28.ヘリウム 宇宙のごとにでもある元素
29.重力 決定論とカオス
30.相対性理論 空間と時間の本質
31.電波 宇宙への新しい窓
32.宇宙からのX線 エネルギーに満ち満ちた宇宙
33.変光星 恒星系の発見
34.シリウスBと白色矮星 星の燃えかすが見つかる
35.中性子星とパルサー 灯台星
36.ブラックホール この答えにあう問題は?

●わたしたちの銀河とそのなかの星をめぐる発見
37.星までの距離 遠い昔に星が放った光
38.わたしたちの銀河の発見 「島宇宙」の星
39.星間星雲 星と分子と塵とガス
40.星団 ほどけた星雲
41.超新星 わたしたちを作っているものの出所
42.超新星1987A ささやきと観察
43.セファイド変光星 星の鼓動で宇宙を測る
44.系外惑星 はるかかなたの太陽系とは別の世界
45.太陽や恒星のエネルギー 核融合の発見
46.元素の出所 星の素材の生成
47.太陽の内部 ささやきと響き
48.カニ星雲 超新星の残骸
49.惑星状星雲 秘密の場所をのぞく
50.恒星や惑星の起源 原始太陽系星雲とプロプライズ
51.宇宙塵 ダイヤモンドや黒鉛のカーテン

●宇宙と銀河をめぐる発見
52.水素 宇宙にもっともふんだんにある元素
53.銀河 楕円、渦巻、吸収合併
54.マゼラン雲 お隣の銀河
55.クエーサー 活動銀河
56.超大質量ブラックホール 銀河の中心に位置する怪物
57.わたしたちの銀河のブラックホール 眠っている怪物
58.ガンマ線バースター ビッグバン以降、最大の爆発
59.進化する宇宙 過去と現在と未来
60.宇宙マイクロ波背景輻射 ビッグバンの残照
61.暗い夜空 行方不明の銀河

●これからの発見
62.ダークマター 解明すべきダークな謎
63.ダークエネルギー まさに深遠な発見が行われようと……
64.重力波 中性子星のつぶやきとビッグバン
65.宇宙の生命 宇宙にはわたしたちしかいないのか
用語解説
さらに深く詳しくしりたいときは
謝辞
図写真の出典
索引

ポール・マーディン(Pual Murdin)ケンブリッジ大学天文学研究所のシニアフェロー。前ヨーロッパ天文学会会長。天文百科事典の編集総責任者、イギリスBBC番組の顧問など研究以外でも活躍。超新星やブラックホールの観測に重要な貢献をした。

冨永星(とみながほし)
京都生まれ。京都大学理学部数理学科系卒。国立国会図書館司書、自由の森学園教員などを経て、現在は一般向け数学啓蒙書や児童向け科学啓蒙書、児童文学などの翻訳・紹介を行っている。

内容説明

著名な天文学者ポール・マーディンが、宇宙の謎を理解するために、人類がどのように挑戦し格闘しつづけてきたかを一般向けに解説した書物。宇宙に関する基本的な事実、その背後にあるしくみや考え方を65の発見物語に絡めてわかりやすく解説する。出てくる人は学者ばかりではない。天文ファンの市井の人であったり、学者の妹や身内だったり、そんな人たちの大発見がこの物語を彩る。豊富なカラー図写真は宇宙137億年の歴史をさまざまなに絵解きしてくれる。

目次

望遠鏡が発明される前の発見(七つの惑星―さまよう星;星と星座―氷河期と人間をつなぐもの ほか)
太陽系の中での発見(彗星―災難と「太陽をかすめるもの」と「淑女の彗星」;木星の衛星―ガリレオが透明な球を打ち砕く ほか)
活発な宇宙の発見(ヘリウム―宇宙のどこにでもある元素;重力―決定論とカオス ほか)
わたしたちの銀河とそのなかの星をめぐる発見(星までの距離―遠い昔に星が放った光;わたしたちの銀河の発見―「島宇宙」の星 ほか)
宇宙と銀河をめぐる発見(水素―宇宙にもっともふんだんにある元素;銀河―楕円、渦巻、吸収合併 ほか)
これからの発見(ダークマター―解明すべきダークな謎;ダークエネルギー―まさに深遠な発見が行われようと… ほか)

著者等紹介

マーディン,ポール[マーディン,ポール][Murdin,Paul]
ケンブリッジ大学天文学研究所のシニアフェロー。前ヨーロッパ天文学会会長。天文百科事典の編集総責任者、イギリスBBC番組のアカデミックな顧問など研究以外の活動にも従事。国際天文学連合(IAU)の重鎮。超新星やはくちょう座のブラックホール観測に重要な貢献をした。多くの編著書がある

冨永星[トミナガホシ]
京都生まれ。京都大学理学部数理科学系を卒業。国立国会図書館司書、自由の森学園教員などを経て、現在は一般向け数学啓蒙書、児童向け科学啓蒙書、児童文学などの翻訳・紹介に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。