一橋大学経済研究叢書
ロシア人口の歴史と現在

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  • サイズ A5判/ページ数 173p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000099226
  • NDC分類 334.2
  • Cコード C3333

内容説明

ソビエト連邦解体後二〇年余、人口減少が続いたロシア。その原因は社会主義体制の崩壊故か、それ以前からの歴史的・構造的問題があったのか。本書では一五〇年に亘るロシア帝国、ソビエト連邦、新生ロシア連邦の特異な人口現象とその要因を、先行研究の渉猟と秘匿データの発掘、ミクロデータによる分析、未公開の統計局内部資料に依って検証する。

目次

第1章 ロシアの長期人口動態
第2章 低出生率とその要因―ミクロデータ分析
第2章補論 ミクロデータを利用したロシア・旧ソ連諸国におけるジェンダー状況把握の可能性
第3章 高死亡率とその推移―メタ分析
第4章 地域間の人口再配置―ロシア連邦政府内部資料の分析
結語に代えて

著者等紹介

雲和広[クモカズヒロ]
1969年生まれ、92年9月~93年6月ロシア国立プーシキンロシア語大学実用ロシア語課程、94年大阪外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業、99年京都大学大学院経済学研究科学修認定退学、京都大学博士(経済学)。99年香川大学経済学部講師(00年助教授)、2004年一橋大学経済研究所助教授、12年同教授。07年11月~08年8月英国バーミンガム大学客員研究員、13年3月~14年3月英国オックスフォード大学客員研究員。専攻はソ連・ロシア経済論、ロシアの人口論・移民論・経済地理および都市・地域経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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A.Sakurai

1
人口学者の卵だったトッドがソ連の乳幼児死亡率を見て、その崩壊を予言したという逸話がある。(「最後の転落」) それ以来、ロシア・ソ連の人口問題が頭の隅に引っかかっていて本書を見かけて手に取った。データの批判的検証や統計手法の検討などが詳細でガチガチの学術書に近いのだが、導かれる結論は面白い内容が山盛り。革命や粛清や戦争が現在や将来にいかに大きな影響を与えているか。伝統的社会規範がなぜか強く出生率低下の罠にかかっている。現在の人口減少は出生率より男性の死亡率上昇の影響が大きく、酒が原因と見られる。などなど2014/07/01

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