内容説明
本書は、近代民主主義思想がその誕生から現代にいたるまで、各時代の課題と格闘しながら発展してゆくさまを、簡潔に叙述したものである。一九九〇年の刊行以来、優れた概説書・教科書として多くの読者に迎えられてきた。今回、冷戦終結以後の時代状況を踏まえて、第二次世界大戦以降を扱った第一二章を全面的に書きあらため、注も大幅に増補改訂し、新たに索引を付した。
目次
近代国家とは
「法の支配」と民主主義
近代国家論の生誕―ホッブズ
近代的制度観と人権―ハリントン
議会制民主主義の原型―ロック
政治的保守主義とドイツ思想
ベンサム主義と社会主義
社会進化論の流行
「福祉国家観」の形成
明治日本と自由主義
ファシズムと民主主義
現代とは―歴史と思想
著者等紹介
田中浩[タナカヒロシ]
1926年佐賀県生まれ。東京文理科大学哲学科卒。東京教育大学・静岡大学・一橋大学・大東文化大学教授等をへて、現在、聖学院大学大学院教授。政治思想史専攻。一橋大学名誉教授、法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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