出版社内容情報
「年越し派遣村」は非正規労働とワーキングプアとが背中合わせにあることを明らかにした。同じ深刻な問題を抱える韓国などとの比較を通じて、いまの日本の社会制度に内在する問題の本質を豊富なデータと取材から浮き彫りにする。
内容説明
「年越し派遣村」は非正規労働とワーキングプアとが背中合わせにあることを明らかにした。同じ深刻な「貧困問題」を抱える韓国などとの比較を通じて、多様な労働者を包み込む社会制度の確立のための道を、豊富なデータと取材から探究する。
目次
第1章 「年越し派遣村」から見えたもの―社会的連帯は可能か
第2章 プレカリアートの増大―非正規労働者の日韓比較
第3章 日本における主婦パートの誕生とその変遷
第4章 子供の貧困からみえてくるもの―貧困の次世代への連鎖を断ち切れるか
第5章 壁を壊せるか
第6章 社会的連帯は可能か
第7章 だれもひとりでは生きられない―韓国社会の非正規問題へのアプローチ
第8章 希望の経済学
終章 多様性を包み込み活かす社会へ
著者等紹介
大沢真知子[オオサワマチコ]
1952年東京生まれ。日本女子大学人間社会学部教授。1975年成蹊大学文学部卒業。1980年南イリノイ大学経済学研究科博士課程修了。以後、コロンビア大学で研究活動を続け、1984年、Ph.D.(経済学博士)。シカゴ大学ヒューレット・フェロー、ミシガン大学助教授、日本労働研究機構研究員、亜細亜大学助教授を経て現職。専門は労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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