アフター・ヨーロッパ―ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか

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アフター・ヨーロッパ―ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか

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  • サイズ 46判/ページ数 144p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000612869
  • NDC分類 319.3
  • Cコード C0031

出版社内容情報

難民・移民危機は欧州社会をどう変化させたか。有権者の「能力主義的エリート」への反乱はなぜ起こっているのか。EU諸国の民主政治がポピュリズムの台頭で内部的危機に直面する現在、そのゆくえを冷静に論じる。

内容説明

難民・移民危機という「移民革命」は、どのように欧州社会を変容させたのか。有権者の「能力主義的エリート」への反乱はなぜ起こっているのか。そしていま、EU諸国のリベラル・デモクラシー体制は、台頭する極右ポピュリスト政党による「反革命」の動きのなかで内部的危機に直面している。かつてソ連解体と東欧革命という「大規模な崩壊」をそのただなかで体験したブルガリアの知識人が、透徹した歴史的視座から「アフター・ヨーロッパ」を考察したのが本書である。

目次

はじめに 既視感としてのハプスブルク帝国―EUの危機的状況(ハプスブルク帝国の分裂;欧州分裂の理論の欠如 ほか)
第1章 われわれ欧州人(移民(難民)危機―あるいは、歴史はなぜ終わらなかったのか
主張と投票の移動 ほか)
第2章 かれら人民(ポピュリズムという妖怪;中欧のパラドクス ほか)
おわりに ハプスブルク帝国の再現?―欧州の脆弱性と復元力について(当然の世界としてのEU;新たな希望)

著者等紹介

クラステフ,イワン[クラステフ,イワン] [Krastev,Ivan]
1965年生。ブルガリア出身。ソフィア大学卒。政治学(政治理論、中東欧政治)。ソフィアの「リベラル戦略センター」(the Centre for Liberal Strategies)理事長、ウィーンの「人間科学研究所」(Institut f¨ur die Wissenschaften vom Menschen)常任フェロー

庄司克宏[ショウジカツヒロ]
1957年生。慶應義塾大学大学院法務研究科教授/ジャン・モネEU研究センター所長。日本EU学会元理事長。2002年、欧州委員会よりジャン・モネ・チェア授与。2009‐10年外務省日EU関係有識者委員会委員。専門は、EUの法と政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

33
2017年初出。アフター・ヨーロッパ(以下AE)とは、旧大陸が世界の政治における中心的役割も、欧州人自身に対する自信も失ったことを意味するという(11頁)。またAEは欧州のプロジェクトがその目的論的な魅力を失ってしまったことっと、欧州合衆国が過去50年間のうち、他のどの時期と比べても心に響かないものともいう(同頁)。さらに、AEは欧州が、キリスト教と啓蒙主義の遺産は確かなものでないというアイデンティティの危機に苦しんでいることを意味する(同)。2021/05/01

柳瀬敬二

10
Brexitを始めとする昨今の欧州危機は、急増する難民に関する諸問題に端を発している。フクヤマの「歴史の終わり」を規範とし、寛容なリベラル社会を構築しようとしたEUに、ブリュッセルの処理能力を超えた難民が殺到したため、EUのアイデンティティそれ自体が危機に曝されることとなった。旧共産諸国は難民の受け入れを拒絶し、ギリシャやイタリアで起きた経済危機は、EUの制度的限界を露呈させた。中身は良いが、学者が逐語訳的に行った翻訳の質はあまり褒められたものではなく、「四人の人」など変な日本語が多い。2018/08/30

だまし売りNo

9
EUの構造的欠陥として、加盟時には審査されれるが、継続の審査がないことである。参入障壁は高いが、メンバーになれば、ぬるま湯という日本の業界規制に似ている。このため、ポピュリズム政党が政権を取り、人権や法の支配を無視した政治を行うなど加盟国がEUの基本的価値に違反した場合の対抗措置が不十分である。権利停止手続は加盟国の全会一致が必要で、除名の規定はない。 2019/08/05

ta_chanko

8
民主主義・国家主権・グローバル経済の3つは鼎立できない。これが明らかになったのが近年のヨーロッパにおける移民危機。欧州各国の市民たちが、ブリュッセルのエリート官僚による支配に反発し、結果としてポピュリズム政党が支持を伸ばすことに。中東からの難民に限らず、中東欧の優秀な若者も母国を離れて英独仏に向かう。結果、日本の地方のように、欧州の周辺諸国も疲弊する。英独仏の中産階級も収入が減り、下層階級は移民と競合して失業率が高まる… コロナ危機も重なり、グローバル化が凄い勢いで逆流していくように思う。2020/03/07

in medio tutissimus ibis.

8
著者はEUに希望を持っている様だが、これはもう駄目なのでは? と言う感じが拭えない。ポピュリズムが台頭してEUの根元をガタつかせている原因はいろいろあるけれど、根本的にはそれを支え構成している制度が冷戦期に設計され、その制度の達成によってその存在意義を失っていることにある。例えば移民制度は今日の様に世界中から集まってくることを想定しておらず、東欧せいぜいソ連からの民主主義陣営への逃亡者と言う価値観をかなり共有できる移民を想定していた。この役目を終えた冷戦期の制度にはソ連への対抗勢力としてのEUも含まれる。2019/08/14

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