出版社内容情報
労働環境の悪化に歯止めがかからない.リーマンショック以降,一時的に残業が減ったことを反映し,過労死に係わる労災請求件数は減少している一方,過労自殺にかかわる同請求は急増している.これらは氷山の一角だ.今こそ「過労死防止基本法」の制定を.研究者,過労死家族,支援者らが,共通する課題を浮かび上がらせる.
内容説明
過労死が社会問題になった四半世紀。しかし過労死は滅るどころか、若者の過労自殺を含めると、増えてさえいるのが現状だ。過労死家族、弁護士、研究者、支援者らがそれぞれの経験や知見から、「過労死防止基本法」の制定を訴える。ニッポンの働きすぎる文化を唄で綴る木津川計氏の心に沁みる講演「命より大切な仕事って何ですか」も収録。
目次
1 命より大切な仕事って何ですか―人間らしく生きるために
2 今、なぜ過労死防止基本法か
3 リレートーク 過労死家族の訴えと職場の現状
著者等紹介
森岡孝二[モリオカコウジ]
1944年生まれ。関西大学経済学部教授。専門は企業社会論。大阪過労死問題連絡会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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