内容説明
いま、「自由」をその名に冠した新自由主義の席巻で、大企業は自己利益ばかりを追求するとともに、異論に耳を貸さない政治の暴走によって、議会もメディアも私たちの声を代弁してはくれない。まっとうな暮らしを営む権利と尊厳をとりもどすために、政治学者の中野晃一、社会学者のコリン・クラウチ、ジャーナリストのエイミー・グッドマンの３人が、開かれた新しいデモクラシーを構想する。
目次
私物化される政治と国家―新自由主義に乗っ取られた“自由”
“独立した報道”は可能か―沈黙を強いられた人びとの“盾”となるために
自由な個人の連帯へ―グローバルな少数派支配に抗して
著者等紹介
中野晃一［ナカノコウイチ］ ［Ｃｒｏｕｃｈ，Ｃｏｌｉｎ］
政治学者。上智大学国際教養学部教授
クラウチ，コリン［クラウチ，コリン］ ［Ｇｏｏｄｍａｎ，Ａｍｙ］
社会学者。英国・ウォーリック大学名誉教授
グッドマン，エイミー［グッドマン，エイミー］
ジャーナリスト。米国の独立放送局「デモクラシー・ナウ！」番組司会、制作責任者（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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はづき
14
いまの社会運動は「○○守ろう」のように「保守的」「消極的」と言われる。けれど、たしかに出発点はそこかも知れないけど、運動が広がるなかで「志向的」になったというのは、うならされる。2020/01/28
siori
2
”自由とは”の言葉の意味、最後のSEALDｓのメンバーである奥田愛基さんの言葉も政治家だけでなく、一個人の生き方としても胸にしみました。2015/12/30
sakase
1
中野晃一先生 講義の予習。2016/04/15
かじやん0514
1
デモクラシーナウのエイミー・グッドマン「“独立した報道”は可能か－沈黙を強いられた人びとの“盾”となるために」が読ませました。民主主義の再生というときの、「民」とは、政治権力や経済権力によって虐げられてきた、デモクラシーナウのようなメディアが報じてきた存在でなければならないと思った。2015/12/03
yone
0
デモクラシーナウのエイミー・グッドマン氏の東ティモールの話は迫真。2016/02/07
