出版社内容情報
現代歴史学に革命をおこし,激動の時代を生きたブロック.その波瀾万丈な生涯の軌跡と作品世界についてフランス史の碩学が語る.
内容説明
『封建社会』『王の奇跡』などの著書で知られ、L.フェーヴルとともに雑誌『アナール』を創刊し、現代歴史学に革命を起こした歴史家マルク・ブロック。ユダヤ系の出自を持ち激動の時代を生きた、その波瀾万丈の生涯と三つの主著、学問史における位置づけなどについて、アナール学派の方法に学び、自らの「社会史」を追求したフランス史の碩学である著者が、わかりやすく解説する。
目次
第1講 時代に立ち向かうブロック(ブロックとの出会い;過去の重荷;歴史家ブロック;試煉のとき)
第2講 学問史のなかのブロック(新しい学問の胎動;『アナール』誌創刊;三位一体―ベール・フェーヴル・ブロック)
第3講 作品の仕組みを読む(三つの主著(1)『王の奇跡』
三つの主著(2)『フランス農村史の基本性格』)
第4講 作品の仕組みを読む(つづき)(三つの主著(3)『封建社会』
歴史家の仕事―『歴史のための弁明』)
第5講 生きられた歴史
著者等紹介
二宮宏之[ニノミヤヒロユキ]
1932‐2006年。東京大学文学部西洋史学科卒業。フランス社会史専攻。東京外国語大学、電気通信大学、フェリス女学院大学などで教鞭をとる。東京外国語大学・フェリス女学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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