内容説明
樋口一葉の日記をもとに一人称で書かれた評伝。各章冒頭では死に臨んだ一葉の心境が記され過去が追憶される。幼年時代と父母兄弟のこと、萩の舎入塾と半井桃水との出会い、本郷・龍泉での暮らし、名作の執筆と鴎外・露伴らによる絶賛、そして早すぎる死。一葉は今もなお書かれなかった小説の登場人物となって生きている。
目次
第1部 私語り 樋口一葉(先史の時代;蓬生日記から;塵の中日記を経て;水の上日記にいたる)
第2部 一葉小論(性別のあるテクスト―一葉と読者;樋口一葉のモデルニテ)
著者等紹介
西川祐子[ニシカワユウコ]
1937年東京に生まれる。66年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。フランス語フランス文学専攻。元京都文教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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