岩波現代文庫
花のもの言う―四季のうた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022037
  • NDC分類 911.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

西行,定家を始めとする中世の歌人が,春夏秋冬の季節を彩る花,植物,風物を詠った優れた和歌を広く紹介して,古典詩歌の魅力を語る.平明な語り口のなかに,蓄積された古典文学の豊かな学識が随処に姿を見せる.そして,その歌に込められた中世歌人の自然観,美意識が,丹念に解読される.著者の「花の歌学」をまとめた随想集.

内容説明

西行、定家、和泉式部を始めとする中世や平安の歌人を中心に「万葉集」から近世俳諧までの歌や句、「源氏物語」や「枕草子」「徒然草」などの文章を引いて、春夏秋冬それぞれの季節を彩る花、植物、風物がどのように歌われ、描かれているかをたどり、それらの作品に込められた古人の自然観や美意識を解読する。平明な語り口のなかに、蓄積された古典文学の豊かな学識が随処に姿を見せる。日本の古典詩歌の世界に読む者を誘い、古典文学の魅力を解きあかす随想集。

目次

1章 春の夜の夢の浮橋(春の七草;桜井の里・信楽の里 ほか)
2章 夏の野の繁みに咲ける(卯の花咲ける玉川の里;あふちの風 ほか)
3章 秋くれば常磐の山の(秋の七草;蛙の小魚 ほか)
4章 冬ながら空より花の(霰;洛北を歩く ほか)
5章 雲のはたてにものぞ思ふ―百人一首抄(月;雪 ほか)

著者等紹介

久保田淳[クボタジュン]
1933年、東京生まれ。東京大学教授、白百合女子大学教授を経て、東京大学名誉教授。日本中世文学・和歌文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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