介護者D

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介護者D

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022518552
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



河?秋子[カワサキアキコ]
著・文・その他

内容説明

私はもう大人で、30歳も超えて、それでもまだこの人の子だ。ゆるゆる静かに衰えていくだけのこの人の娘だ。30歳の琴美は東京で派遣社員として働いている。そんな日々に一筋の光が。それは偶然、路上ライブで出会ったアイドルの『ゆな』だった。ライブへ通い、仲間もでき、彼女への没頭が、ゆるく過ごしていた琴美を変えていく。しかし、父親が倒れ、介護が必要になったため、札幌へ戻ることを決意する。交通事故で5年前に母親は他界、妹は結婚し、アメリカへ。初めての二人きりの父子生活で、元塾講師の父親はいつだって正しく、その変わらない「正しさ」は時折、耐えがたいほどに憎らしい一方で、日に日に不自由になっていく父の体。それを目の当たりにした琴美は、ますます『ゆな』を追い求めていく…。閉鎖的な環境、明るい展望も見えない中、生き続けるためのよすがを求めて懸命にもがく姿を描き切った、著者の新境地。

著者等紹介

河崎秋子[カワサキアキコ]
1979年北海道生まれ。2012年「東陬遺事」で第四六回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)受賞。14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、16年同作でJRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第二一回大藪春彦賞、20年『土に贖う』で第三九回新田次郎文学賞を受賞。22年『絞め殺しの樹』で第一六七回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

229
読む前から内容の想像がついてしまう、そのタイトルに腰が引けていたのだけども。装丁のデザインに惹かれるものがあったので。北海道に住む父の介護に東京から呼び戻された長女の、ともすれば「介護者D」となり自己犠牲をいとわずひたすら献身する姿を描く辛くて悲惨な物語。ではなかった。彼女は自己を犠牲にする事なく介護しながら「ちくしょう!」などと悪態をついたりするし、父と激しく喧嘩したりもする。そんな長女には「推し」が。「推し」の存在の大きさが、いかに精神的支えになっているか。読後は心に爽やかな風が吹き抜ける。気がする。2023/10/16

いつでも母さん

208
そういう意味のDだったのかぁ。それだけで引っかかるし、ずーっと澱のように心に沈んでいたのだろう。私自身、親の介護とダブりしんどい読書ではあったが、実はそこまで暗くないのが救われる。だって【推し】が居るんだもの。いなきゃやってられない感じも分かる。そして、ペットの存在も好い。ただ介護は現実。親も現実。そして、コロナ‥この先もっと介護が必要になったら?と思わなくもなかったが、何より将来の目的が見つかったラストに安堵して読了した。2022/09/29

みっちゃん

171
「D」って何だろ、と思ったら…これは酷い。深く考えずに放たれる安易な断定の言葉で、大人は子どもを深く傷つけてしまうんだ、と自分自身の猛省も含めて思い知る。琴美よ、あなたはよく頑張ったよ。まわりの人間の無責任で思い遣りのない言葉に傷ついても、そのもやもやは胸に押し込めて。もっとはっきり言い返してやったら良いのに、と思ったくらいだよ。気持ちが沈み、落ち込んだ時もまた明日も頑張れる、そんな「推し」がひとには必要だ。あなたの努力と辛抱が報われるように。祈ってる。2022/11/03

のぶ

163
介護の難しさや大変さを考えさせられた一冊だった。主人公の琴美は30歳。東京で派遣社員として働いていたが、ある日札幌に住む父親が脳卒中で倒れ、左足に麻痺が残ってしまう。父親の介護のため実家に戻り面倒を見る事になる。母親は5年前に他界して妹は海外在住で面倒を見る事ができない。そんな琴美の唯一の楽しみは「アルティメットパレット」というアイドルグループの「なゆ」に入れ込む事だった。暗い話なのかと思ったが、そんなことはなく、前向きに生きている琴美に好感を持った。ペットの介護と並行して描いているのも面白い。2022/09/17

fwhd8325

155
ひしひしと近づいてくる現実を突きつけられているような物語でした。私自身、介護をした経験はありません。しかし、介護を必要とする年齢はすぐそこにあります。この父親の感覚はよくわかります。また、一方で主人公琴美の気持ちもわかります。ラストになって、随分物わかりが良くなった父親に、物語としてはどうかなと感じます。それでも、二人とも生きていくことをあきらめない、強さを感じることができました。2023/03/26

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