朝日選書
新薬ひとつに1000億円!?―アメリカ医薬品研究開発の裏側

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 367,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599599
  • NDC分類 499.1
  • Cコード C0347

内容説明

「画期的新薬」は、かんたんには生まれない。どのように発明・開発され、いかなるコストでわれわれの元に届くのか?グローバルな巨大な医薬品業界での製薬開発をめぐる政府、企業、研究者、そして患者たちの攻防戦に医療ジャーナリストが迫り、内実を報告する。

目次

第1部 基礎研究とバイオテクノロジー革命(エポたんぱく質からベストセラー薬「エポジェン」誕生;法が希少疾病薬を儲かる薬へ!?;ゲノム解読狂騒)
第2部 応用研究、エイズ、がん(公的資金で民間企業が新薬開発;公的資金開発薬と政府の薬価介入;画期的新薬誕生の舞台裏;がんとの闘い三〇年)
第3部 停滞する製薬業界(氾濫する模倣薬;新薬一つあたりの研究開発費が八億ドル!?;製薬開発の未来)

著者等紹介

グーズナー,メリル[グーズナー,メリル][Goozner,Merrill]
1950年ニューヨーク市生まれ。シンシナティ大学卒業、コロンビア大学ジャーナリズム大学院で学位を取得。優秀なジャーナリストに与えられるPeter Lisagor Awardを6回も受賞。『シカゴ・トリビューン』の経済記者、ニューヨーク大学教授を経て、現在、『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』『コロンビア・ジャーナリズム・レビュー』などに寄稿する医療ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遠藤 a.k.a. Kon

2
「ビッグ・ファーマ」と同じ主張だが、まとめると、薬剤のイノベーションをもたらしてきたのは寡占営利企業たる製薬会社ではなく、公的機関がその持てる資源をすべて投入して試行錯誤したことが主要な原動力であり、製薬会社に莫大なレントを与えることは有害無益だとして、本書は多数の事例を紹介する。機会があれば「医薬品クライシス」を読んで相対化したい。2012/02/18

おおきなかぶ

1
内容が詳細で読み進める事が難しかった。2018/01/23

メルセ・ひすい

1
米国民は医療費の高騰、薬価の暴騰でカナダ・メキシコに買い出しに・・・ 2009/12/11

ぱんぷきん

0
全般的に良いことを言っているとは思うが、クローン病疑いの身なので生物学的製剤に批判的な箇所で少々著者に懐疑的な視線を向けざるを得なくなってしまった。米国の製薬企業名を聞いてもピンとこない箇所が多かったが、本書を読む前に映画の「小さな命が呼ぶとき」を観ていたので、それが予備知識に繋がる部分もあった。「ロレンツォのオイル」も観ていればなお良かっただろう。HIV治療が複数の薬の併用によって成り立っていることを知れたのは参考になったし、製薬大手の批判を受けるやり口も理解できて、思いのほか得られるものが多かった。2021/03/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/298486
  • ご注意事項

最近チェックした商品