朝日選書
例外小説論―「事件」としての小説

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  • サイズ B6判/ページ数 371,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022630414
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0395

出版社内容情報

「例外小説」とは何か――? 
それは「前衛小説」ではなく、「純文学とエンタテインメントを越境した小説」でもない。
例外小説とは“これは小説なのか?”という疑問/問い/思索を喚起する「小説という事件」なのである。
円城塔、伊坂幸太郎、阿部和重、滝口悠生、古川日出男、奥泉光、保坂和志、礒﨑憲一郎、山下澄人など、
各紙誌に掲載された32人の「例外小説家」の60作の「例外小説」評を収録。
作品における、形式的構造と偶然的現実のトポロジカルな相互含有の交点を見出すことで、
文芸批評の新たな地平を拓く。

内容説明

「例外小説」とは何か―?それは「前衛小説」ではなく、「純文学とエンタテインメントを越境した小説」でもない。例外小説とは“これは小説なのか?”という疑問/問い/思索を喚起する「小説という事件」なのである。円城塔、伊坂幸太郎、阿部和重、古川日出男、奥泉光、保坂和志、磯崎憲一郎、山下澄人など、各紙誌に掲載された32人の「例外小説家」の61作の「例外小説」評を収録。作品における、形式的構造と偶然的現実のトポロジカルな相互含有の交点を見出すことで、文芸評価の新たな地平を拓く。

目次

例外小説とは何か?
1 例外SF論(円城塔;伊藤計劃 ほか)
2 例外エンタメ論(伊坂幸太郎;阿部和重 ほか)
3 例外文学論(古川日出男;絲山秋子 ほか)
4 例外文学論・その2(保坂和志;柴崎友香 ほか)
はじめての小説論

著者等紹介

佐々木敦[ササキアツシ]
1964年生まれ。批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ophiuchi

9
内容はあまりよく理解できなかったけど既読の本がかなりあって、自分と守備範囲が重なる部分が多かったから、巻末のリストをスキャンしておいた(図書館本なので)。恩田陸や舞城王太郎あたりがなぜ入っていなかったのかが、それなりの理由がありそうでちょっと気になった。2016/04/14

1
タイトルから連想する本格的な小説論ではなく、ほぼ書評や文庫解説の寄せ集めだったため、期待はずれかも、と思いながら読んだけど、好きな作家が3割を占めるだけあって、“論”はさておき、読書案内として楽しめた。著者のいう「例外」とは、未踏の地をきりひらく「前衛」ではなく、同じ列にそしらぬ顔でまぎれこんでいる異形のもの。ジャンルにとっての例外や、小説における例外である「例外小説」は、評することが、すなわちその例外性を語ることになる。未知の作品に遭遇し、読まなくなった作家に再会する。持つべきものはウマの合う書評家だ。2016/04/11

hobby no book

1
読んでいない作品もけっこう紹介されていたのだけれど、気になったのは『リライト』『サマーバケーションEP』『未明の闘争』くらいで、あとはそれほど食指を動かされず。解説文については、すんなり入り込めるものと、入り込めずに読みすぎてしまうものとけっこう差があるような感覚があった。2016/03/15

junne

1
こうしてみると自分はこと「日本の現代小説」の読者としてはかなり佐々木さんの影響下にあるのだな、と再認識した。どう考えても音楽より影響受けてる。2016/02/22

モンとブラン

0
5000分の一秒もわかりきれないね2016/03/13

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