内容説明
近年、世界中で注目を集める日本文化と、今なお根強い日本人の欧米崇拝。日本を見る外国人の視線と、日本に暮らす私たちの意識の、この奇妙なねじれはなんなのか??本書は、あまりにあたりまえすぎて誰も気にとめないもの、戦後の繁栄と引き換えに忘れてきてしまったものに光を当て、長い歴史の中で培われてきた先人たちの知恵をまっとうに評価する日本論である。あらためて「にっぽんの知恵」を学び直すこと。そこに今後のわれわれの指針と、現代世界のなかに日本を位置づける出発点が見えてくる。
目次
第1章 湯浴みにくつろぎ、穏やかに暮らす
第2章 草木虫魚に親しみ、サルからも学ぶ
第3章 「ありあわせ」を活かし、遊び、楽しむ
第4章 普通の人々の好奇心と表現の試み
第5章 柔らかな人間関係が生み出す世界
第6章 八百万の神と単一原理からの自由
著者等紹介
高田公理[タカダマサトシ]
1944年生まれ。京都大学理学部卒業。武庫川女子大学教授。専攻は社会学、文明学、観光学。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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