出版社内容情報
西洋、インド、中国、イスラムそして日本、それぞれの社会はどのように誕生したのか? 神と個人と社会の関係から解き明かす。
人と同じように世界もタイプで分けるとわかりやすい。日本社会型(全体共同体)、西洋社会型(上個人下共同体)、中国社会型(上共同体下個人)、インド社会型(資格共同体)、古代ユダヤ社会型〈イスラム〉(資格共同体)。それぞれの社会の形が変われば、価値観、文化も大きく変わる。類型論を使えば、いまの日本では常識と考えられていること、たとえば「個人の自由が重要」などといったことも、実は西洋社会固有の考え方にすぎないことがわかる。現代はグローバリゼーションが進む世界=西洋社会型の思考が優勢になる世界だが、西洋社会型の思考で解けない問題もたくさんある。第一線で活躍する神学者が類型論によって世界の解き方を提示する。
【著者紹介】
1957年、神奈川県に生まれる。東京大学文学部卒業後、ストラスブール大学プロテスタント神学部博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得満期退学。神学博士。現在千葉大学文学部教授。著書に『新約聖書はなぜギリシア語で書かれたか』(大修館書店)、『「新約聖書」の誕生』『福音書=四つの物語』(ともに講談社選書メチエ)、『歴史の中の「新約聖書」』(ちくま新書)、『一神教の誕生──ユダヤ教からキリスト教へ』(講談社現代新書)ほか多数。
内容説明
「個人の自由」が何より大切なのは、西洋型社会だけ!?第一線の神学者による世界の見方。
目次
第1章 五つの社会類型からなる社会類型論(「上個人下共同体」社会類型;「上共同体下個人」社会類型;「全体共同体」社会類型;「資格共同体」社会類型;「掟共同体」社会類型)
第2章 古代ユダヤ教とキリスト教(古代ユダヤ教の成立と展開;キリスト教の成立と展開)
第3章 「西洋世界」の危機と「キリスト教」の採用
第4章 「西洋」と「非西洋」
著者等紹介
加藤隆[カトウタカシ]
1957年、神奈川県に生まれる。東京大学文学部卒業後、ストラスブール大学プロテスタント神学部博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得満期退学。神学博士。現在千葉大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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たぬき