出版社内容情報
2015年には独り暮らし高齢者600万人、「最期は家で独りで」の時代が始まる。知っておきたい現実を元自治体職員の研究者が語る2015年には独り暮らし高齢者600万人、「最期は家で独りで」の時代が始まる。
そのために知っておきたい現実……。例えば、
●遺体の検視は?
●2?3日以内に発見されないと?
●葬儀、部屋、遺品、遺骨などはどうなる?
●男性のほうが孤独死しやすい?
●多少でも財産があれば親族が現れるって本当?
●悲惨でない孤独死とは?
●政府が「自助」を唱える時代にどうすればよいのか?
もはや他人事ではない孤独死問題への必読の書。
プロローグ──ケアマネジャー時代の経験から
ベランダから部屋に立ち入る/応答のない部屋に立ち入るには/チェーンロックを切って/孤独死はまぬがれたが/ケアマネジャーやヘルパー、民生委員の心情/他
第1章 検視医や援助職の立場から──遺体発見の現場
まず警察を呼ぶ/警察の捜査/検視医の役割/ある検視医の話/発見されるまでの日数が問題/検視について/ケアマネジャー──孤独死に接して1/他
第2章 孤独死問題はどう考えられてきたか
1970年代の孤独死問題/阪神・淡路大震災/孤独死の定義づけ/東京新聞と新宿区のとらえかた/UR都市機構のとらえかた/団地内の孤独死/他
第3章 葬儀業者や遺品整理業者からみた孤独死
団地での葬儀展示会/棺の中に入ってみて/孤独死の葬儀/孤独死でお経を読む──僧侶の話/葬儀業界の事情/葬儀の場所/遺品整理業者の役割/他
第4章 家族と地域社会の変容と孤独死
2015年には21人に1人が独り暮らし高齢者/高齢者世帯の中で独り暮らしや夫婦ふたり暮らしが増えてきた/結婚しない人の増加/熟年離婚/他
第5章 家で亡くなる、病院で亡くなる
「最期は自宅で」と言っても/歴史をさかのぼると/病院死は政府の政策誘導でこれから減っていく/病院で亡くなったが……という経験/孤独死させてしまったという思い
第6章 いま、地域で独り暮らし高齢者を見守るということ
孤独死を考える2つの視点──「孤独死させない」と「早く発見する」/松戸市常盤平団地の見守り活動/孤独死ゼロ作戦/独り暮らし高齢者世帯を夜回り/70代が中心の活発な自治会会議/自治会新聞/常盤平団地の成功の理由/民生委員の後任問題/公務員も地域の見守り活動の一翼を担う/町会と民生委員/NPOに市が委託/新聞配達業による見守り/市役所とヤクルトの連携/他
エピローグ
講演後の感想/死後の後始末の自己責任/人とのつながりとは?/被災地の仮設住宅で/買い物、食事、交流の場/行政のバックアップが必要不可欠/地域包括支援センター/公務員なら責任がとれる/「見守る側」を分類して考える/サービスを必要としている人へのアウトリーチ/65歳未満の孤独死対策/死の社会化の時代/政府が唱える「自助」と筆者が考える「自助」の違い
あとがき
結城 康博[ユウキ ヤスヒロ]
著・文・その他
内容説明
「孤独死はもはや身近な問題」。地方自治体の高齢者福祉担当職を経て研究者になった著者が、経験や現場の本音をふまえて語る。
目次
プロローグ ケアマネジャー時代の経験から
第1章 検視医や援助職の立場から―遺体発見の現場
第2章 孤独死問題はどう考えられてきたか
第3章 葬儀業者や遺品整理業者からみた孤独死
第4章 家族と地域社会の変容と孤独死
第5章 家で亡くなる、病院で亡くなる
第6章 いま、地域で独り暮らし高齢者を見守るということ
エピローグ
著者等紹介
結城康博[ユウキヤスヒロ]
1969年生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒業。法政大学大学院修了(経済学修士、政治学博士)。 1994~2007年、地方自治体で勤務。この間、介護職、ケアマネジャー、地域包括支援センター職員として介護部署などの業務に従事(社会福祉士、ケアマネジャー、介護福祉士)。現在、淑徳大学総合福祉学部教授(社会保障論、社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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