出版社内容情報
昭和陸軍という特異な組織の実像を徹底的に描く3部作ついに完結。組織の欠陥を露呈させたまま勝算なき対米戦争へ突入、日本は破滅へ日本を破滅へと導くことになった陸軍の独断専行はなぜ起きたのか? 彼らはいかなる思想の元に行動したのか? 日本陸軍という日本の歴史上、特異な性質を持った組織がいかに形成され、ついには日本を敗戦という破滅に引きずり込みながら自らも崩壊に至ったのか? 日中戦争未解決のまま勝算なき対米戦へ突入、リーダーなき陸軍は迷走を続け、膨大な数の犠牲者を出し日本は無条件降伏する。全3巻完結!! (講談社現代新書)
プロローグ───第二次世界大戦の開始と武藤章陸軍省軍務局長の就任 ──「綜合国策十年計画」の策定
第一章 ドイツの西方攻勢と南方武力進出の衝動
第二章 第二次近衛内閣と日独伊三国同盟の締結
第三章 田中新一参謀本部作戦部長の登場と日英米関係の展開
第四章 日ソ中立条約と日米諒解案
第五章 独ソ戦の衝撃
第六章 南部仏印進駐と対日全面禁輸
第七章 日米交渉と戦争決意
第八章 東条英機内閣の成立と国策再検討
第九章 日米開戦
終章 敗戦──昭和陸軍の消滅
『昭和陸軍全史』(全三巻)後記
略年表
参考文献
あとがき
川田 稔[カワダ ミノル]
著・文・その他
内容説明
なぜ必敗の戦いを止められなかったのか?昭和陸軍の誕生と変遷を戦略構想面から描く、全く新しい昭和陸軍史決定版、全3巻、ついに完結!!すべては総力戦体制構築のために始まった!―昭和陸軍の軌跡。
目次
第1章 ドイツの西方攻勢と南方武力進出の衝動
第2章 第二次近衛内閣と日独伊三国同盟の締結
第3章 田中新一参謀本部作戦部長の登場と日英米関係の展開
第4章 日ソ中立条約と日米諒解案
第5章 独ソ戦の衝撃
第6章 南部仏印進駐と対日全面禁輪
第7章 日米交渉と戦争決意
第8章 東条英機内閣の成立と国策再検討
第9章 日米開戦
終章 敗戦―昭和陸軍の消滅
著者等紹介
川田稔[カワダミノル]
1947年高知県生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学名誉教授、日本福祉大学子ども発達学部教授。専攻は政治外交史・政治思想史。主な著書に、『昭和陸軍の軌跡』(山本七平賞受賞、中公新書)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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