出版社内容情報
笑いの底に強靱な批評精神を秘め 愛しき人の世をリアルに描く名品十一
西鶴、近松から脈々と連なる大阪文学は、ユーモアの陰に鋭い批評性を秘め、色と欲に翻弄される愛しき人の世をリアルに描く。川端康成「十六歳の日記」、折口信夫「身毒丸」、宇野浩二「子の来歴」、武田麟太郎「井原西鶴」、織田作之助「木の都」、庄野潤三「相客」、河野多惠子「みち潮」、野坂昭如「浣腸とマリア」、小野十三郎「大阪」(抄)、山崎豊子「船場狂い」、阪田寛夫「わが町」(抄)の名品十一。
富岡多惠子
現在までのところ、近松資料館、西鶴文学館のごときものが大阪市内にあるとは聞かない。まして近代文学に関しては推して知るべしというところで(中略)この手の大阪の「つれなさ」は冷淡とはちがって、どこか含羞とつながっていないだろうか。文芸、文学というのは「もっともらしい」ことを嫌うはずだ、それを「もっともらしい」エライものにしてしまっては――という気持があるのかもしれぬ。――<「解説」より>
富岡 多惠子[トミオカ タエコ]
編集
川端 康成[カワバタ ヤスナリ]
著・文・その他
折口 信夫[オリクチ シノブ]
著・文・その他
宇野 浩二[ウノ コウジ]
著・文・その他
武田 麟太郎[タケダ リンタロウ]
著・文・その他
小野 十三郎[オノ トオザブロウ]
著・文・その他
織田 作之助[オダ サクノスケ]
著・文・その他
山崎 豊子[ヤマサキ トヨコ]
著・文・その他
庄野 潤三[ショウノ ジュンゾウ]
著・文・その他
河野 多惠子[コウノ タエコ]
著・文・その他
野坂 昭如[ノサカ アキユキ]
著・文・その他
阪田 寛夫[サカタ ヒロオ]
著・文・その他
内容説明
西鶴、近松から脈々と連なる大阪文学は、ユーモアの陰に鋭い批評性を秘め、色と欲に翻弄される愛しき人の世をリアルに描く。川端康成「十六歳の日記」、折口信夫「身毒丸」、宇野浩二「子の来歴」、武田麟太郎「井原西鶴」、織田作之助「木の都」、庄野潤三「相客」、河野多惠子「みち潮」、野坂昭如「浣腸とマリア」、小野十三郎「大阪」(抄)、山崎豊子「船場狂い」、阪田寛夫「わが町」(抄)の名品十一。
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A.T
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マツユキ
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