講談社学術文庫<br> 徳富蘇峰 終戦後日記―『頑蘇夢物語』

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講談社学術文庫
徳富蘇峰 終戦後日記―『頑蘇夢物語』

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  • サイズ 文庫判/ページ数 440p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923002
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0121

出版社内容情報

戦前・戦中の大言論人、徳富蘇峰が終戦直後から綴った日記を発掘。無条件降伏への憤り、昭和天皇への苦言や自らの悔悟の念が赤裸々に明治・大正・昭和を通じ活躍した言論人、徳富蘇峰が、終戦直後から書き残していた膨大な日記を発掘。戦争中、大日本言論報国会会長として戦意を煽ったと戦犯容疑のため自宅に蟄居しながら綴り、『頑蘇夢物語』と自ら命名した日記には、無条件降伏への憤り、昭和天皇への苦言から東條英機、近衛文麿ら元首相らへの批判と大戦の行方を見誤った悔悟の思いが明かされている。この日記が戦後60年以上も蘇峰直系の孫、徳富敬太郎氏によって密かに保管され、封印されてきたのはなぜか。それは敗戦の責任について、蘇峰の昭和天皇へのラディカルな批判がこの日記にこめられていたからだ。蘇峰は日露戦争と比較し、「この戦争」には「戦争に一貫したる意思の無きこと」「全く統帥力無きこと」が明白であるとし、「我が大東亜戦争は、誰が主宰したか。それは申すまでもなく、大元帥陛下であることは多言を俟たぬ。しかも恐れながら今上陛下の御親裁と明治天皇の御親裁とは、名においては一であるが、実においては全く別物である」と痛烈に批判。そして単刀直入に「極めて端的に申し上げれば、今上陛下は戦争の上に超然としていましたことが、明治天皇の御実践遊ばされた御先例と異なりたる道を御執り遊ばされたることが、この戦争の中心点を欠いたる主なる原因であった」と結論づけたのである。昭和天皇在位中には公開を憚られた内容が、戦後60年以上を経て明らかにされ、敗戦をめぐる議論を巻き起こした注目の書を改めて世に問う。

原本:『徳富蘇峰 終戦後日記――『頑蘇夢物語』』講談社 2006年

刊行にあたって―――――徳富敬太郎
『頑蘇夢物語』一巻
陛下の玉音を謹聴して
自ら吾が愚に驚く
敗戦の原因、ほか
『頑蘇夢物語』二巻
戦争犯罪者と戦争挑発者
駐日米国大使と会見の顛末
和平工作と鈴木前首相
盗人猛々し侵略国呼ばわり、ほか
『頑蘇夢物語』三巻
陛下のマ元帥御訪問まで
陸海将官の涜職、下級軍人の貪欲
驚くべき日本上下の急豹変
御退位問題、神社と国民
対米従属の日本政府、ほか
『頑蘇夢物語』四巻
日本精神の一大消耗破壊
軍人の火事場泥棒
対米開戦、果たして無名の戦争か
予の一大懺悔
近衛公の服毒死に思う
戦争犯罪人としての予、ほか
『頑蘇夢物語』五巻
首相東條と予
力即正義か
日本の国宝皇室
戦争に於ける皇室の御態度、ほか
年表・徳富蘇峰の生涯
解説―御厨 貴


徳富 蘇峰[トクトミ ソホウ]
著・文・その他

御厨 貴[ミクリヤ タカシ]
解説

内容説明

明治・大正・昭和を通じた大言論人、徳富蘇峰が、終戦三日目から書き残した膨大な日記を発掘。戦犯容疑のため蟄居しながら綴り、『頑蘇夢物語』と命名した日記には、戦争に超然としていた昭和天皇への厳しい言葉、東條・近衛ら元首相批判と大戦を見誤った悔悟の思いを告白。率直な天皇批判のため、公開が憚られた重要史料の封印を解く。

目次

『頑蘇夢物語』1巻(敗戦空気濃化と予;陛下の玉音を謹聴して ほか)
『頑蘇夢物語』2巻(戦争犯罪者と戦争挑発者;駐日米国大使と会見の顛末 ほか)
『頑蘇夢物語』3巻(日本軍人と降伏;陛下のマ元帥御訪問まで ほか)
『頑蘇夢物語』4巻(更にまた『此頃十首』;マッカーサーの手、宮内省に及ぶ ほか)
『頑蘇夢物語』5巻(首相東條と予;戦争犯罪容疑者裁判において弁護人たるべき牧野良三氏に依嘱せるについて松山常次郎氏に宛てたる書翰 ほか)

著者等紹介

徳富蘇峰[トクトミソホウ]
1863年、熊本県生まれ。名は猪一郎。1887年、民友社を設立、雑誌『国民之友』や『国民新聞』を創刊し、多大な影響を与えた。貴族院議員を経て言論人、歴史家として活躍。『近世日本国民史』で文化勲章受章。戦争中は大日本言論報国会会長。終戦後は公職追放をうけ熱海に蟄居。1957年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ohe Hiroyuki

2
『國民新聞』などを創刊した19世紀から20世紀にかけて活躍したジャーナリストが、我が国の敗戦後の状況を日々日揮に書き起こした一冊である。▼本書から分かるのは、敗戦後「日本の心的去勢」が一気に進む様である。著者にも心の揺らぎがあるようで、その揺らぎは「軍部への批判」に向いている。▼敗戦後の国内状況を知るには格好の一冊であるといえる。既に敗戦時には83歳であったが、敗戦に打ちひしがれながら著者はさらに12年の時を生きる。その生命力は本書からも伺えるところである。2019/12/04

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