講談社学術文庫<br> ユダヤ人と経済生活

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講談社学術文庫
ユダヤ人と経済生活

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923033
  • NDC分類 316.88
  • Cコード C0133

出版社内容情報

近代資本主義を発展させたのは、プロテスタンティズムではなくユダヤ人の倫理だった。ヴェーバーと並び称された経済学者の代表作。20世紀初頭、マックス・ヴェーバーと並び称されたドイツの経済学者、ゾンバルトが1911年に著した代表著作。
ゾンバルトは、ヴェーバーが「近代資本主義の発展にはプロテスタンティズムの経済倫理が大きく影響している」と論じたのに刺激を受けて、本書を執筆したという。しかし、その結論はヴェーバーとは全く異なり、プロテスタンティズムは資本主義をむしろ阻害するものであり、ユダヤ人のほうが資本主義の発展促進につくした――と述べている。
詳細なデータ分析によって、国際的な経済の中心地の移動と、ユダヤ人の人口移動との関連を明らかにし、さらに、ユダヤ人がこうした役割を果たしたのは、ずっと以前からであることを、歴史をさかのぼり、その宗教生活を探ることで解明していく。
こうしたゾンバルトの「ユダヤ人論」は、朋友にしてライバルのヴェーバーはもちろん、ユダヤ主義、反ユダヤ主義の双方からも批判を浴びた。しかし、「ユダヤ人と資本主義の適性」を論じた本書は、ユダヤ系資本の力の大きさがあらためて見せつけられる現在こそ、大いに読まれるべきものであろう。
〔1994年、荒地出版社刊の同名書籍を、一部割愛して文庫化。原著:Werner Sombart, Die Juden und das Wirtschaftsleben,1911〕

第一部 近代国民経済形成へのユダヤ人の関与
 第一章 調査方法―関与の方式と範囲
 第二章 十六世紀以来の経済中心地の移動
 第三章 国際商品取引の活性化
 第四章 近代植民地経済の創設
 第五章 近代国家の建設
 
第二部 ユダヤ人の資本主義への適性
 第八章 問題
 第九章 「資本主義的経済人の機能」
 第十章 資本主義へのユダヤ人の客観的適性
 第十一章 ユダヤ教の経済生活に対する意味
 第十二章 ユダヤ人の特性
解説


ヴェルナー・ゾンバルト[ヴェルナー ゾンバルト]
著・文・その他

金森 誠也[カナモリ シゲナリ]
翻訳

内容説明

近代資本主義の発展を促したのは、プロテスタンティズムではなくユダヤ教の倫理だった―。ヨーロッパにおけるユダヤ人の人口移動や、彼らの食や性をめぐる宗教生活と経済活動の関連を詳細に分析。その民族的特性と歴史的意味を解明した本書は、二十世紀初頭に発表されるや、朋友にして好敵手であったヴェーバーとの間に激しい論争をひきおこした。

目次

第1部 近代国民経済形成へのユダヤ人の関与(調査方法―関与の方式と範囲;十六世紀以来の経済中心地の移動;国際商品取引の活性化;近代植民地経済の創設;近代国家の建設)
第2部 ユダヤ人の資本主義への適性(問題点;「資本主義的経済人の機能」;資本主義へのユダヤ人の客観的適性;ユダヤ教の経済生活に対する意味;ユダヤ人の特性)

著者等紹介

ゾンバルト,ヴェルナー[ゾンバルト,ヴェルナー] [Sombart,Werner]
1863~1941。ドイツの経済学者、社会学者。ベルリン商科大学教授、ベルリン大学教授を歴任

金森誠也[カナモリシゲナリ]
1927年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。NHK勤務の後、広島大学・亜細亜大学・静岡大学・日本大学等の教授を歴任。1993年に日本独学史学会賞、2007年に国際文化表現学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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タナカ電子出版

29
もともとこの本はマックス・ウェバーの(プロテスタンティズムの倫理と資本の精神)のアンチ本として登場しました❗近代経済の原動力がどちらにあるせよ、どちでらでもいいです👀‼️なぜ人はそこまでお金お金💰と盲進できるのか⁉️そこが気になります✨中国の宦官が去勢されて出世欲にかられるように、ヒトは性欲を奪われれば、それを埋め合わせように他の欲に目覚めるかもしれない…多くの可能は人を迷いや誘惑に溺れさせるが、1つの可能性しかないと制限されると盲進せざるおえない、それが性欲を押さえられた2つの宗教と本の共通性です。2019/05/26

ゲオルギオ・ハーン

26
ユダヤ人の戒律や習慣が資本主義と相性が良く、経済成長におけるユダヤ人の貢献、成功する割合の高さを論じた一冊。ドイツでは再評価を受けている古典作品という解説がありますが、1911年の作品ということもあり時代や地域性を感じるところがあります。持ち味としては統計資料とユダヤ教についての分析となっています。歴史的なところで確かにユダヤ人を追放したスペインの経済的な凋落やユダヤ人を受け入れた国々の発展はあるので民族性以外のところでの分析も欲しかったです(本書の主旨とずれるのでワガママかもしれません)。2021/09/27

ラウリスタ~

13
ヴェーバーの有名な『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』にいわば対抗するものとして書かれた本。予想以上に面白い。書かれたのは1911年、フランスではドレフュス事件の余韻収まらぬころだが、ドイツでは金持ちで(戦争の際には)リスクを回避できるユダヤ人像がまだ描けたのだろう。離散したが故に、却って団結し、世界中に散らばったために商業において中心的役割を果たし、彼らを追い出した国(スペイン、ポルトガル)は新大陸の発見にも関わらず衰退し、その受け入れ先となったオランダが摩訶不思議な経済大国となる。刺激的。2015/07/25

Ex libris 毒餃子

8
ユダヤ人の宗教的特性が資本主義の発展に適っていた、という説は読んでみると納得する。また、知識の獲得や資本の蓄積がユダヤの教えで奨励されていた、というのも興味深い。ヴェーバーの『プロ倫』は逆説的に説明していくので分かりにくい部分もある。個人的にはゾンバルトの説の方が腑に落ちる。2015/09/06

M

6
ユダヤ人が資本主義的性格(資本家を企業家と商人の性格を兼ね備えた人物と定義している)を持つに至った背景に離散などの歴史的経緯とそれ故のエネルギーを金銭獲得に昇華させたこと、その独自の精神性はユダヤ教の宗教法とも呼べるトーラーやミシュナなどの規範を内面化することによって生じ、その宗教的生活を維持し続ける過程に源泉を見出したことはマックス・ヴェーバーの見解と異なる点である。経済生活におけるユダヤ教の価値観を知れて良かったし、ゾンバルトが遺伝や環境よりも精神性に重きを置いていたことに驚きつつ、納得できた。2019/05/12

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