出版社内容情報
実姉、サルトル、小林秀雄、昭和天皇、中上健次など関係性の違いはあれど死者と自らの鎮魂を基底とし書かれた掌篇人間論、五十一篇。
内容説明
追悼されているのは肉親、恩師、旧友、先達、論敵、文学上の友人、時代を象徴する著名人など多種多様、書かれ発表された経緯もさまざまな五十一篇。ひとの死を契機にして書かれた掌篇の人間論という共通項を持つこれらの文章は、死者は平等との思いと自他の鎮魂を基底とする文言とに支えられている。単行本未収録含め重要なエッセイを増補した新編集版。
目次
梶木剛―梶木剛追悼
小川国夫―小川国夫さんを悼む
清岡卓行―清岡卓行を悼む
清岡卓行―詩人清岡卓行について
大塚睦―清冽な色彩と繊細な線に守られた前衛画家
川上春雄―川上春雄さんを悼む
川上春雄―川上春雄さんのこと
本多秋五―本多秋五さんの死
島成郎―「将たる器」の人
大原富枝―いちばん鮮やかにのこる姿を偲ぶ〔ほか〕
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924・11・25~2012・3・16。詩人、批評家。東京生まれ。東京工業大学卒業。1950年代、『固有時との対話』『転位のための十篇』で詩人として出発するかたわら、戦争体験の意味を自らに問い詰め文学者の戦争責任論・転向論で論壇に登場した。60年安保闘争を経て、61年「試行」を創刊。詩作、政治論、文芸評論、独自の表現論等、精力的に執筆活動を展開し「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。80年代からは、消費社会・高度資本主義の分析を手がけた。主な著書に『夏目漱石を読む』(小林秀雄賞)、『吉本隆明全詩集』(藤村記念歴程賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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