講談社選書メチエ<br> 超高層のバベル―見田宗介対話集

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講談社選書メチエ
超高層のバベル―見田宗介対話集

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065181263
  • NDC分類 304
  • Cコード C0336

出版社内容情報

『現代日本の精神構造』(1965年)や『近代日本の心情の歴史』(1967年)で日本と日本人がたどってきた道行きを具体的な事象を使って鮮やかに分析した社会学者は、人々を震撼させた連続射殺事件の犯人を扱う「まなざしの地獄」(1973年)でさらなる衝撃を与えた。その名を、見田宗介(1937年生)という。
続くメキシコ滞在を機に、さらなる飛躍を遂げた社会学者は、「真木悠介」の名を使ってエポックメイキングな著作『気流の鳴る音』(1977年)を完成させる。ここで形を得た人間観と、そこから導かれるコミューンへの憧憬は、独自の理論に結晶していき、数多くの信奉者と、数多くの優れた弟子を生み出した。その成果は、『時間の比較社会学』(1981年)や『自我の起原』(1993年)といった真木悠介名義による労作を経て、ついに『現代社会の理論』(1996年)に到達する。現代の世界に向けられた冷徹と愛情の共存するまなざしは、最新の社会現象についても常に鋭利な分析をもたらし、今なお他の追随を許すことがない。
その思想が、かけがえのない「他者」たちとの対話を源泉にして生まれてきたこともまた間違いのない事実である。対談や座談会は収録の対象としなかった『定本 見田宗介著作集』(全10巻、2011-12年)と『定本 真木悠介著作集』(全4巻、2012-13年)を補完するべく精選された、珠玉の11篇。現代日本社会学の頂点に君臨する著者が望んだ初の対話集がついに完成した。

[本書収録の対話]
河合隼雄  超高層のバベル
大岡昇平  戦後日本を振り返る
吉本隆明  根柢を問い続ける存在
石牟礼道子  前の世の眼。この生の海。
廣松 渉  現代社会の存立構造
黒井千次  日常の中の熱狂とニヒル
山田太一  母子関係と日本社会
三浦 展  若い世代の精神変容
藤原帰一  二一世紀世界の構図
津島佑子  人間はどこへゆくのか
加藤典洋  現代社会論/比較社会学を再照射する

交響空間――あとがきに(見田宗介)

内容説明

日本を代表する社会学者、見田宗介氏。『現代日本の精神構造』や『近代日本の心情の歴史』で日本と日本人がたどってきた道を鮮やかに分析した見田氏は、連続射殺事件の犯人を扱う「まなざしの地獄」で衝撃を与えた。そして、カルロス・カスタネダとの邂逅によって飛躍を遂げると、「真木悠介」名義で『気流の鳴る音』や『自我の起原』など、歴史に残る名著を生み出していく。この稀代の知性の根底には、かけがえのない他者たちとの「対話」があった。著者自身が精選した珠玉の一一篇から成る、初の対話集。

目次

河合隼雄―超高層のバベル
大岡昇平―戦後日本を振り返る
吉本隆明―根柢を問い続ける存在
石牟礼道子―前の世の眼。この生の海。
廣松渉―現代社会の存立構造
黒井千次―日常の中の熱狂とニヒル
山田太一―母子関係と日本社会
三浦展―若い世代の精神変容
藤原帰一―二一世紀世界の構図
津島佑子―人間はどこへゆくのか
加藤典洋―現代社会論/比較社会学を再照射する

著者等紹介

見田宗介[ミタムネスケ]
1937年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授、共立女子大学家政学部教授を歴任。東京大学名誉教授。専門は、社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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原玉幸子

22
追悼見田宗介。大澤真幸『真木悠介「現代社会の存立構造」を読む』に関する廣松渉との対話は、(本書を読んだのに)分からない用語もあり、「早送りの眺め読み」でしたが、他は社会学者の本領発揮で、宮沢賢治の世界観、石牟礼道子や津島佑子、オウム真理教、やる気のある/ない社員、山田太一監督との家族観等々の全網羅で、その知の領域の広さに感心し、最後に真木悠介の違い他を熱の籠った加藤典洋との対話で締め括るのが、本当の意味での総括で良かったです。『現代社会の存立構造』の枠組みを知り、感嘆の成程なぁです。(◎2022年・夏)2022/05/20

かんがく

11
見田宗介と様々な知識人との対談集。経済成長期から冷戦終結、オウム、リーマンショック、311を経て現代社会がいかように変わったのかを同時代的に分析しており、気付きを与えられる部分も多かった。ただ、廣松渉との対談を中心になかなか難解な部分も多く、現代思想に関する自分の理解の浅さも実感した。2021/05/23

めん

8
悲しい。対話集は錚々たる面々、昂った○河合隼雄さん「今はある程度モノがあるから、人間と人間として関わらなくても生きていける。煩わしかったら、モノを与え」見田さん「矛盾が内向するようなところが〜日本の社会では特に」•見田さん「〜言語化できて数量化できて測定できて顕在化できるものだけを評価〜。それとは逆の、そこから、こぼれる面でいろいろな問題が」○吉本隆明さんとの見田さん「絶対感情を他者に強いられる形には、そういう宗派性や党派性には、どうしても抵抗しなければならない。しかし、絶対感情そのものはあるわけで〜」図2022/04/25

ぷほは

3
11本の収録。時代も頁数もバラバラで、2本目の大岡昇平との記事は1985年で、ちょうど今年亡くなった中曽根政権の時代のものだが、まるで現在の安部政権を批判しているようにも読めてしまえるのが恐ろしい。他方8本目の三浦展との記事は新しさを意識した分だけ、今はもう古くなっているという感じが強い。進歩やコンサマトリーなどの観念は、SDGs(持続可能な開発目標)という、近代の先進国ではデファクト・スタンダードだった事実を、わざわざ国連が掲げなければならなくなった時代においては、どうしようもなく楽観的に見えてしまう。2019/12/22

マウンテンゴリラ

1
著者をはじめ、本書の中での対談相手(石牟礼道子氏については書簡による対話)の大半の方々が、私の拙い記憶では、この数年以内に亡くなられた。そのことがまず、本書の目次を見て最初に感じた驚きと感慨であった。ということは、これ等の人々が思想界、言論界で主に活躍された時代というのは、昭和の後期から平成にかけての時代ということになる。つまり、日本人が戦争や公害といった負の遺産を総括せず、高度成長に浮かれ突き進んだ時代以降ということになる。そんな時代を振り返れば、まさに日本人が築いてきたものが、超高層のバベル→(2)2023/09/23

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