内容説明
漢王朝滅亡(二二〇年)の衝撃は、この国に大きな岐路をもたらした。流浪の英雄、蜀の劉備。一流の詩人でもあった魏の曹操。老獪な現実主義者、呉の孫権。そして朝鮮半島と邪馬台国をめぐる国際関係。一〇〇年の混乱を経て、中国に統一帝国を志向する理念が確立する。日本人に最も親しまれてきた外国文学『三国志演義』から解き明かす大抗争の時代。
目次
序章 華麗なる乱世
第1章 斜陽の漢帝国
第2章 群雄割拠
第3章 三分天下
第4章 三帝鼎立
第5章 三国の外交と情報戦略
第6章 かげりゆく三帝国
第7章 三教鼎立の時代
第8章 文学自覚の時代
第9章 邪馬台国をめぐる国際関係
終章 三国時代と現代の東アジア
著者等紹介
金文京[キンブンキョウ]
1952年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。京都大学大学院中国語学文学専攻博士課程修了。慶應義塾大学助教授、京都大学人文科学研究所教授などを経て、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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