講談社学術文庫<br> 「知の商人」たちのヨーロッパ近代史

個数:
電子版価格
¥1,265
  • 電書あり

講談社学術文庫
「知の商人」たちのヨーロッパ近代史

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年06月03日 05時34分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065258996
  • NDC分類 023.3
  • Cコード C0122

出版社内容情報

古来、思想は<出版>という形で普及し、後世へ残った。ならば、知の媒介者たる「印刷・出版業」から16世紀から20世紀の近代を眺めてみよう。そこには、名著を支えた蒐書家や出版人などの人間模様、「知」の商品化による印税騒動など、歴史に埋もれた事件が浮かび上がってくる! 思想史でも書物史でもない、碩学によるユニークな書。

本書は1985年4月、筑摩書房から刊行された『知の商人―近代ヨーロッパ思想史の周辺』を改題、加筆修正したものです。

目次

1 商品としての思想
エルセフィエル書店
リヴァイアサンの顔
ハーリーとソマーズ
知の商人―ストラーンのばあい
知の商人―エディンバラの出版業者
バーゼルのトゥルナイゼン
固有名詞の読み方
『ケール版ヴォルテール全集』始末記
イギリスのワイン
アメリカ革命の導火線
『エディンバラ評論』の運命
紅茶の話
ジン横丁

2 知識人層の成立
音楽の商品化
うたは世につれ
『共産党宣言』の英訳者
パリ・コミューンと芸術家たち
芸術至上主義と無政府主義・
黒猫のスタンラン
大学と女性
ディーツ出版社
ユニウスとジュニアス
ブラウンス・アルヒーフ
マスク・ヴェーバーをめぐる女性

3 ファシズムのもとで
グーテンベルク図書組合
マリク書店とハートフィールド
亡命知識人とスイス
左翼読書クラブ
一九三〇年代の墓標
ウォーバーグ家の人びと
空襲下のコンサート

内容抜粋)
「私は昨夜、ヴォルテールが死んだということを聞きました。これで人びとは、安心して彼の著作を買うことができるでしょう。彼はもう、あとからあとから書き直すということができないからです」(一七七八年一月十七日)。この知らせは誤報で、ウォルポールの安心は四ヵ月余り早すぎたのだが、ヴォルテールの止まるところを知らない改訂癖に蔵書家が悩んでいたことは、誤報ではない。  1「『ケール版ヴォルテール全集』始末記」より


ルイジ・エイナウディ研究所
本を愛した外科医
あとがき
学術文庫あとがき
人名索引

内容説明

古来、思想は“出版”という形で普及し、後世へ残った。ならば、知の媒介者たる「印刷・出版業」の視座から一六世紀から二〇世紀の近代を眺めてみよう。そこには、名著を支えた蒐書家や出版人などの人間模様、「知」の商品化による印税騒動など、歴史に埋もれた様々な事件が浮かび上がってくる!思想史でも書物史でもない、碩学によるユニークな書。

目次

1 商品になった「知」(エルセフィエル書店;リヴァイアサンの顔;ハーリーとソマーズ ほか)
2 知識人層の成立(音楽の商品化;うたは世につれ;『共産党宣言』の英訳者 ほか)
3 ファシズムのもとで(グーテンベルク図書組合;マリク書店とハートフィールド;亡命知識人とスイス ほか)

著者等紹介

水田洋[ミズタヒロシ]
1919年、東京都生まれ。1941年東京商科大学卒業。専攻は近代ヨーロッパ思想史。名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

33
思想を普及させるためには印刷・出版が必要になるが、印刷出版業者から見れば出版物は商品なので「知の商人」ということになる。16世紀から20世紀にかけてのヨーロッパの出版史を思想史として取り上げている。元々は全集の月報に掲載されたものなので、各編とも読みやすくまとめられているが、思想の伝達・需要という観点で見た出版史はとても興味深く読むことができた。特に「空襲下のコンサート」は第2次大戦中のロンドンでも続けられたピアノのコンサートの様子が「このご時世」に屈してしまいがちな日本人には有益かもしれないと思った。 2021/12/03

moonanddai

10
「思想の社会的存在形態」について、ということなので基本的には思想を記録した「出版」あるいは「印刷」といったところが対象になるのでしょうが、それに音楽、美術そして紅茶とコーヒー、ジン、ワインとシェリー、ポートといったところまで含めて、大変興味深い話が書いてありました。ホッブズのリヴァイアサンの表紙の人物は誰?音楽の発表形態は当初は公開演奏会(コンサート等)ではなく、アマチュア演奏家(パトロン)向けだったなどなど。空襲下のロンドンで連夜行われたコンサートの話には、心が動かされました。2022/01/22

maqiso

7
近代西欧では各地に出版社ができたが、論争の両者を節操なく出版するものもいた。イギリスでは先に版権の整備が進んだが、大陸の安価で高品質な海賊版に脅かされもした。戦間期には本を安定して安価に供給するためにブッククラブができ、LBCは数万人の会員を抱えた。印象派の詩人は詩を必要としない資本主義社会に反抗したが、画家の中には体制内で市民に絵を描いて成功する者もいた。エッセイ風だか内容が深く細かいので難しい。2022/09/14

mft

7
最初が「エルセフィエル書店」で始まるので出版業界の歴史かと思ったが、書き手側を含めた出版史、時代背景的な小話と幅広い題材を扱うものだった。「経済学全集」の月報に載せた文章を集めたものということで、特に後半は経済学関連の話題が多くその中でも共産主義・社会主義系の出版社やら著者やらが多く取り上げられていた。列伝というようなスタイル2021/11/16

sk

5
印刷技術の発明は近世ヨーロッパに知の商人たちを生み出した。彼らのエピソード集。2021/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18606872
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品