講談社学術文庫<br> 松と日本人

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講談社学術文庫
松と日本人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065267615
  • NDC分類 653.6
  • Cコード C0121

出版社内容情報

松はいつの時代にも、日本人には特別な存在でした。奈良時代より松明(たいまつ)として照明に使われ、平安貴族は、贈り物や文を、〈雅(みやび)〉なしきたりとして、松の折り枝を結んでいました。神が宿るといわれた聖なる木は、いかに私たちの美意識や文化に影響を与えてきたのでしょうか。『古事記』『万葉集』『日本書紀』などの文学、『源氏物語絵巻』や仏画、和歌での描写を渉猟し、そこに隠された、日本人の死生観や宗教観を探ります。

本書の底本は、人文書院より一九九三年に刊行されました。


目次)
第一章『魏志倭人伝』の植生と松

第二章 やまとたけると松
尾津崎の一つ松
磐代の浜松
童子女(うない)の松原
聖徳太子と飛仙

第三章 正倉院絵画の松
東大寺領の山境絵図
藤をまといつかせた松樹「樹下囲碁図」

第四章 のびやかな松と平安時代
宇治平等院鳳凰堂扉絵の松
雅のしきたり・松の折り枝
「源氏物語絵巻屏風屏風の松

第五章 松明と明かり

第六章 人の死と松

第七章日本人と松

あとがき
主な参考文献
学術文庫版あとがき

内容説明

松はいつの時代にも、日本人には特別な存在でした。奈良時代より松明として照明に使われ、平安貴族は贈り物や文を“雅”なしきたりとして、松の折り枝に結んでいます。神が宿る聖なる木は、いかに私たちの美意識や文化に影響を与えてきたのか。『古事記』『万葉集』などの文学、仏画、和歌での描写を渉猟し、隠された日本人の死生観や宗教観を探ります。

目次

第1章 『魏志倭人伝』の植生と松
第2章 やまとたけると松
第3章 正倉院絵画の松
第4章 のびやかな松と平安時代
第5章 松明と明かり
第6章 人の死と松
第7章 日本人と松

著者等紹介

有岡利幸[アリオカトシユキ]
1937年、岡山県生まれ。植物文化史研究家。1956年に大阪営林局に入局。森林の育成・経営計画に携わる。大阪営林局経営計画担当監査官を経て、近畿大学に勤務。『松と日本人』で、1993年に第47回毎日出版文化賞を受賞。著書に『ケヤキ林の育成法』(林業技術賞受賞)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ムカルナス

10
松は神が宿る神聖な木(影向の松)であり、日本人の精神性と関わりが深く和歌にも多く詠まれてきた一方、安価な燃料がなかった江戸時代中頃までは暗闇を照らす松明として実用面でも重宝された。しかし近年は松くい虫の被害もあり、樹脂が多いがゆえ建築材にも向かないことから価値が低い木とされ、手入れもされず枯れたままになっている松林も多く、白砂青松の風景が失われつつあるという。植物文化史研究家の著者はそういう現状を憂えており、松と日本人の関わりの歴史を丁寧に解説。改めて松は日本人にとって特別な木なのだと気づかされる。2022/08/12

氷柱

7
830作目。2月21日から。松の歴史について紐解かれる一作。なぜ『魏志倭人伝』に松の記載がないのかという非常に興味深いトピックから始まり、古代より松が特別視されて来たこと、さらには植生についての歴史などまで踏み込まれている松尽くしの贅沢な作品となっている。これまで松を見ても何とも思わなかったが、その辺に生えている松を見るだけでも「どういった経緯でここに植えられているのか」「いつからここにあるのか」など気になってしまうようになった。2022/02/23

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