新潮文庫<br> 人間の建設

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新潮文庫
人間の建設

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101007083
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性…主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

目次

学問をたのしむ心
無明ということ
国を象徴する酒
数学も個性を失う
科学的知性の限界
人間と人生への無知
破壊だけの自然科学
アインシュタインという人間
美的感動について
人間の生きかた
無明の達人
「一」という観念
数学と詩の相似
はじめに言葉
近代数学と情緒
記憶がよみがえる
批評の極意
素読教育の必要

著者等紹介

小林秀雄[コバヤシヒデオ]
1902‐1983。東京生れ。東京帝大仏文科卒。1929(昭和4)年、「様々なる意匠」が「改造」誌の懸賞評論二席入選。戦中は「無常という事」以下、古典に関する随想を手がけ、終戦の翌年「モオツァルト」を発表。’67年、文化勲章受章。連載11年に及ぶ晩年の大作『本居宣長』(’77年刊)で日本文学大賞受賞

岡潔[オカキヨシ]
1901‐1978。大阪生れ。日本数学史上最大の数学者。1925(大正14)年、京都帝大卒業と同時に講師に就任、以降、広島文理科大、北大、奈良女子大で教鞭をとる。多変数解析函数論において世界中の数学者が挫折した「三つの大問題」を一人ですべて解決した。’60(昭和35)年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

280
驚くべき雑談である。アインシュタインに仏教、函数論、ドストエフスキーにゴッホ、原爆、そして哲学と、話題は縦横無尽に揺蕩う。知性の軽視は窮まって、人類はもうおわりだという。いやはじまってすらいなくて、まだ獣類だと喝破する。惨憺たる今を予言するようではないか。かつて大学の先生に、科学の研究にはフィロソフィがなくてはダメだ、と教えられたことがある。哲学とか信念とかそんな意味だが、岡潔はそれを、情緒、あるいは情熱という。自然観、などとよくいうけれど、わたしの見る自然とあなたの見ているそれは、決しておなじには⇒2019/11/17

ehirano1

232
天才数学者と天才批評家の邂逅でした。お互いが自分の駒を惜しみなく出しながら「情緒」というフィールド上で激突。静かに始まり、緩急を織り交ぜながら次第に白熱を増し、やがて静かな終盤へ。美しい、実に美しい!2021/06/15

KAZOO

148
50年以上前に読んでその後小林秀雄全集でも読んでいましたが、本屋の新潮文庫で見かけて読みました。最初に読んだときは対談であるのにかなり難しいと思っていましたが、いま読んでも理解するのに時間がかかります。ただこの本のよいところはかなりの難解な言葉に注を付けてくれているところです。ご両者とも文学と数学の専門とは言いながらも相手の領域によく踏み込んでいると感じています。最近の大学生もぜひ必読書にしてほしいくらいです。2020/11/05

新地学@児童書病発動中

146
文系を代表する知の巨人小林秀雄と理系を代表する数学者岡潔の対談集。岡潔の頑固とも言える主張を、やんわりといなす小林秀雄が面白かった。たとえ理系の学問でもあっても情を重んじる岡潔の姿勢には共感できる。私は詩が好きなので、詩と数学に共通点があると言う二人の言葉が嬉しかった。昭和40年のこの時点で現代科学の限界を見抜いていた岡潔の感性は素晴らしい。議論が噛みあわないこともあるが、根本のところでこの二人は繋がっていて、その繋がりの中心にあるのは日本人としての情緒だと思う。2015/09/13

mukimi

137
文字数は多くないのに読み進められない…とぼやいていたら母に、そりゃその2人の背後にある膨大な教養がないんだから当然でしょ、と言われ悔しくて調べながら時間をかけて読了。人物に高尚や低俗とランク付するのは狭い了見だと最近考えていたがこれが高尚の最たるものか。本人達も学者は偉い人だという教育をすべきと述べている。突き抜けて時代錯誤のようでいて真実を捉えているとも思う。理論武装の数学者でもある岡潔氏の「本質は直観と情熱」「論理も情が追いつかねば成り立たない」との情緒論は豊かな教養や人格とは何かを知らしめてくれる。2024/01/08

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