新潮文庫<br> 伊賀の残光

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新潮文庫
伊賀の残光

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101200910
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

旧友が殺された。元伊賀者の老武士は友の死を探る内、裏の隠密、伊賀衆再興、大火の気配を知る。老いて怯まず、江戸に澱む闇を斬る。

その誇りに、囚われるな――。鉄砲百人組の老武士、山岡晋平。伊賀衆ながら伊賀を知らず、門番の御役目とサツキ栽培で活計(たつき)を立てていた。だがある日、伊賀同心の友が殺される。大金を得たばかりという友の死の謎を探る中、晋平は裏の隠密御用、伊賀衆再興の企て、そして大火の気配を嗅ぎ取った。老いてこそ怯まず、一刀流の俊傑が江戸に澱む闇を斬る。『流水浮木―最後の太刀―』改題。

内容説明

その誇りに、囚われるな―。鉄砲百人組の老武士、山岡晋平。伊賀衆ながら伊賀を知らず、門番の御役目とサツキ栽培で活計を立てていた。だがある日、伊賀同心の友が殺される。大金を得たばかりという友の死の謎を探る中、晋平は裏の隠密御用、伊賀衆再興の企て、そして大火の気配を嗅ぎ取った。老いてこそ怯まず、一刀流の俊傑が江戸に澱む闇を斬る。

著者等紹介

青山文平[アオヤマブンペイ]
1948(昭和23)年、神奈川県生れ。早稲田大学政治経済学部卒業。経済関係の出版社に18年勤務したのち、フリーライターとなる。2011(平成23)年、『白樫の樹の下で』松本清張賞を受賞しデビュー。’15年、『鬼はもとより』で大藪春彦賞を受賞。同作は直木賞候補にもなった。江戸中期の成熟した時代にあってなお、懸命にもがき生きる人々を描く時代作家として注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

114
また一人素晴らしい時代小説の書き手にめぐり会えてうれしい。伊賀忍者の末裔が武士としての誇りをかけて、友人たちの死の真相を探っていく物語。剣の達人でありながら、市井に生きてサツキ栽培で生計を立てる主人公の山岡晋平の人物造形が良い。武士の体面にこだわらず、自分が接する人々と腹を割って付き合う姿勢に惹かれた。情景描写が非常に巧みで、江戸の町の息遣いが伝わってくるので、私のような江戸好きにはたまらない内容だった。友人たちの死の真相が分かり、彼らの意外な一面を知って晋平が「頑張った」と呟く場面は泣けた。2016/05/07

goro@80.7

50
伊賀の出であることに囚われながらも逝った友のために一人蚊帳の外に置かれたような主人公晋平。振り返る時の流れが長くなるにつれて己は何であったのかと思わずにはいられない。武士であることに拘らない生き方も人の道であると思える晋平の太刀が鮮やか。江戸時代にサツキがブームであり世界初の専門書まであったとは物語が終わった後に調べた事であります。普段何気なく見ているサツキがまた違った花に見えるようでありました。2016/09/04

チャーリブ

39
再読。大久保百人町の組屋敷で暮らす伊賀同心たちは、本業の大手三之門の門番の他にサツキ(広義でツツジ)の苗木栽培を副業として生活しています。昭和初期まで大久保はツツジの名所で有名だったそうですね。伊賀者というと隠密ですが、御庭番という新しい役割が導入されて、彼らはそのルーツから疎外されて生きています。主人公の山岡晋平は剣の達人ですが、サツキ栽培に自足して悠々自適の老後を愉しんでいます。しかし、伊賀者の矜持を捨てきれない友人たちは人生の残光を求めます…。初期の作品のせいか、人物の造形が浅いのがちょっと残念。2023/09/23

reo

28
慶長8年江戸幕府が開闢したとき神君家康公の伊賀越えを助けた伊賀衆は、175年の時を経た今は、三十表二人扶持鉄砲組同心という身分。山岡晋平、川井佐吉、小林勘兵衛、横尾太一の4人は、玉川上水で産湯を使った幼馴染。ともにこの俸禄では食えぬため、サツキや万年青の栽培で糊口を凌いでいる。あるとき佐吉が大金7両もの金を盗られ殺される。太一が言うには、この金は同心株を売って手に入れた金なのだと。損料屋の半四郎や中森征士郎、晋平の娘婿の宮地平太が絡み、ミステリータッチで物語りは進行してゆく。氏の作品にしたら少し平易かも。2018/01/03

真理そら

24
鉄砲百人組として門番とサツキ栽培で生計を営む山岡晋平。ほぼ最下層の武士の悲哀と意地のお話ともいえるが、晋平のキャラが秋山小兵衛的なので、楽しく読めた。娘婿が御掃除之者だったり、軽業一座が登場したり、あきっぽい店頭が登場したりと細部もおもしろかった。老年になって伊賀者の血が騒ぎ危険な行動に走る幼馴染みがもう少し切実な感じだと良かったけれど、あとがきで葉室麟さんが「中年から書き始めた時代小説家の作品は読むのではなく、その語り掛けに耳を傾けるもの」とおっしゃっているので、素直に耳を傾けようと思う。2018/01/17

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