新潮文庫
職人ワザ!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101250151
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C0172

内容説明

近くば寄って目にも見よ!職人のワザの見事さ、知恵の深さと心意気。扇子づくり、江戸文字、手ぬぐい、効果音、パイプ製造、鰻職人から、かりんとう作りやスポーツ刈りの達人まで。己の腕を磨き、道を究めるモノづくりたちのプロ魂。東京は下町で育ち、浅草に住む作家が選りすぐりの仕事師たちを訪ね歩いて、驚くべき「ワザの秘密」に迫る。刺激に満ちた聞き書きルポルタージュ。

目次

扇子職人の幾何学―『文扇堂』荒井修
文字の生命力―『文字プロ』橘右之吉
手ぬぐいに風を感じる―『ふじ屋』川上千尋
見えない音の描きかた―効果音製作・南二郎
彫れば、わかる―原型師・山口緩奈
あわてる者は京都へ行け―京小間物『まねき屋』東海枝享子
オーダーメイドはソリューションである―『テーラーホリベ』堀部新一
音楽のように作るオリジナルかりんとう―『富士かりんとう』一柳製菓・菅逸朗
金鉱を掘り当てるようにパイプをつくる―『柘製作所』柘恭三郎
鰻の味は「一味清風」―『鰻禅』村瀬保夫
スイッチひとつで奇跡を起こす―『テレビ朝日』福元昭彦
スポーツ刈りは武道と見つけたり―『ヘアモードsegawa』瀬川守

著者等紹介

いとうせいこう[イトウセイコウ]
1961(昭和36)年、東京生れ。早稲田大学法学部卒業後、講談社入社。「ホットドッグ・プレス」の編集者を務める。退社後はコラムニスト、小説家、演出家、ラッパー、MCなどとして多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三森紘子

5
対象が何であっても、ものづくりに対して真摯であり続ける人々の話はただただ面白いし、もう単純にカッチョイイ。せいこうさんの敬意にあふれた眼差しも良い。幸福感に満たされた読後でした。2014/01/09

神の味噌汁

3
せいこうさんが浅草のいろんな職人に話を聞きに行くエッセイ集。素直に聞くせいこうさんと、説明をしてくれる職人さんがたまらない。そして誇りをもった人が自分の仕事の話するのに面白くないわけがない。特に最初の扇子職人さんのアナログコピーってかデジタルコピーの時代にアナログのコピー技術ってかアナログで正確な感じで作る技術がとても心に残った。あと鰻職人さんの話も関西、関東の違いとかたまらない。知らない世界の知らないことが知れる。普通に面白かった。知識としても面白かった。良い本。2020/11/01

MIC

3
いとうせいこうさんが職人にインタビューした本。登場してくる人は基本的にいとうせいこうさんの知り合いというところがすごいところです。テレビのスイッチャーさんとかスポーツ刈り理容師とかすごく面白かった。2016/03/15

ひらこう

3
その道を極めた人たちの”凄み”がひしひしと伝わってくる本。日本の進む方向は職人だったのではないか、いつの間にかその心を忘れてしまったようにさえ思える。せいこうさんは昔近くでお話を聞いたことがあるが、TVの通りとても魅力的な方でそんな人柄が頑固な職人からネタを引き出しているのだと思う。2010/02/11

aoko

2
浅草に住む著者が顔なじみの職人技をっもつ人にインタビューをしたもの。12人登場する。「え?この人職人カテゴリー?」と思う人もいたけれど、なるほど、タイトルの通り「職人『ワザ』」を持つ人たちで、その道を極めていて、どの方の話も面白かった。私は扇職人の方とスポーツ刈りの方の話が面白かった。2023/11/14

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