新潮文庫
棋士という人生―傑作将棋アンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101265742
  • NDC分類 796.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

彼らの人生は、一手で変わる――将棋指しという職業の哀歓、将棋という遊戯の深遠さを鮮やかに描き出す名随想二十六篇を精選!吹けば飛ぶような駒に人生を賭けた者たち。日々盤面に向かう彼らは何を追い求めるのか。大山康晴、升田幸三、中原誠ら往年の大棋士たちの横顔、才能空しく脚光を浴びずに消えた悲運の棋士の肖像、孤独に戦い続ける若手棋士の苦悩……作家、記者、そして棋士自身が綴った文章の中から二十余の名品を精選。将棋指しという職業の哀歓、将棋という遊戯の深遠さを写し出すアンソロジー。

大崎 善生[オオサキ ヨシオ]

内容説明

吹けば飛ぶような駒に人生を賭けた者たち。日々盤面に向かう彼らは何を追い求めるのか。大山康晴、升田幸三、中原誠ら往年の大棋士たちの横顔、才能空しく脚光を浴びずに消えた悲運の棋士の肖像、孤独に戦い続ける若手棋士の苦悩…作家、記者、そして棋士自身が綴った文章の中から二十余の名品を精選。将棋指しという職業の哀歓、将棋という遊戯の深遠さを写し出すアンソロジー。

目次

守られている(大崎善生)
そうではあるけれど、上を向いて(中平邦彦)
将棋が弱くなるクスリ(東公平)
神童 天才 凡人(沢木耕太郎)
京須先生の死(山田道美)
忘れ得ぬひと、思い出のひと(芹澤博文)
愛弟子・芹澤博文の死(高柳敏夫)
詰パラとの出会い(若島正)
九段(坂口安吾)
棋士と寿命と大山さん(内藤國雄)〔ほか〕

著者等紹介

大崎善生[オオサキヨシオ]
1957(昭和32)年、札幌市生れ。2000(平成12)年、デビュー作の『聖の青春』で新潮学芸賞を、’01年『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。’02年には、初めての小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

224
タイトル通り「棋士という人生」の松花堂弁当。美味しい話が、ちりばめられている。「十で神童、十五で天才、二十過ぎれば凡(ただの)人」とは、将棋界に限らず当てはまり、身につまされる。2021/11/03

むーちゃん

111
あまり期待はせず読み始めたがなかなか良かった。 将棋の世界はプロ野球と同じぐらい、いや、それ以上過酷な世界だなと。 それが故に魅力的で残酷な現実が剥き出しになりファンを魅了するのだろう。 追伸 森安さんの事件はちょっと衝撃的で記憶が呼び戻されました。 2019/11/23

扉のこちら側

78
2016年1067冊め。これまで何冊か読んできた大崎善生氏がここまで将棋に食い込んだ方だったとは。しかし考えてみると『聖の青春』も大崎氏の作品なのだ。この作品は作家、記者、棋士自身による様々な文章が楽しめる。タイトルに「人生」とあるが、破天荒な方々が多い。弟子(芹沢博文九段)を先に見送った師匠(高柳敏夫名誉九段)とか、村山聖九段が亡くなった時の話だとか、追悼系の作品は切ない。その中ではオーストラリアで水着を忘れてマッパで泳いだ話を書いた先崎九段、さすがー。2016/12/12

キク

70
将棋アンソロジー。大山を語る沢木耕太郎と坂口安吾。内藤を語る団鬼六。千駄ヶ谷でジャズバーを経営していた春樹さんが、床屋に「棋士ほど肩の凝った人達はいない、それに比べてあなたは、、、」と言われたと語る。渡辺明は2006年にAIと公式に対戦して勝利して「トッププロがコンピューターに負ける日が来るとは思っていない」と語っている。それから13年で状況は一変してしまった。でもAIに名人が負けてしまっても、棋士の織りなす棋譜は色褪せない。この身体で人はどこまで辿り着けるのか、そのことを棋士達は存在をかけて示してくれる2023/01/31

Sam

45
充実したアンソロジーで、メルカリで探して入手した甲斐があった。小林秀雄や村上春樹といった予想外の著者も名を連ねているが内容的には将棋は添え物でありまあご愛嬌。坂口安吾の「九段」は大山康晴が登場するとてもよくできた、いや話としては出来過ぎであろうとさえ思わされる逸品。そして「棋士という人生」という題名に相応しいのはチョメチョメ先生こと芹澤博文を扱った3編(含む自著)だろう。若手の俊英がその豊かな才能ゆえに自重で壊れていく様は何とも痛々しいがこれもまた棋士の人生ということだろう。将棋ファンにオススメの一冊。2023/11/18

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