新潮文庫
お洒落名人ヘミングウェイの流儀

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101277110
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0123

出版社内容情報

ボーダーシャツ、サファリ・ジャケット、眼鏡や万年筆――ヘミングウェイのライフスタイルを写真と資料から読み解いた画期的な一冊。

マリンボーダーのシャツ、ブルックス・ブラザーズのスーツ、バーバリーのコート、ハーディー・ブラザーズの釣り具、パーカーの万年筆……。ヘミングウェイの小説と人生は様々な<モノ>に彩られている。JFKライブラリーに所蔵される領収書や手紙など厖大な資料や写真をもとにヘミングウェイという作家が体現した「ライフスタイル」を明らかにする。『ヘミングウェイの流儀』改題。

内容説明

マリンボーダーのシャツ、ブルックス・ブラザーズのスーツ、バーバリーのコート、ハーディー・ブラザーズの釣り具、パーカーの万年筆…。ヘミングウェイの小説と人生は様々な“モノ”に彩られている。JFKライブラリーに所蔵される領収書や手紙など厖大な資料や写真をもとにヘミングウェイという作家が体現した「ライフスタイル」を明らかにする。

目次

1 アメリカン・カジュアルウエア黄金期の記録(下着をはくことが私にはフォーマルなのだ「ショーツ」;実用的で長く愛用できるものを選ぶ「サンダル」 ほか)
2 ナチュナルショルダーとヘミングウェイの時代(ブルックスでプロポーズ大作戦「スーツ1」;ジャズスーツが正装「ジャケット1」 ほか)
3 よく書き、よく読み、よく遊ぶ(「省略の文体」を支えた本棚「愛蔵書」;第一稿は2Bの鉛筆で書く「鉛筆」 ほか)
4 ハードボイルド・リアリズムと20世紀デザイン(鼻パッドのノンシャラン!「眼鏡」;オルドニェス牧場のルイ・ヴィトン「バッグ1」 ほか)

著者等紹介

今村楯夫[イマムラタテオ]
1943(昭和18)年、静岡県生れ。専門はアメリカ文学。東京女子大学名誉教授。日本ヘミングウェイ協会会長。日本におけるヘミングウェイ研究の第一人者である

山口淳[ヤマグチジュン]
1960‐2013。兵庫県生れ。編集者、ライター。大学在学中から雑誌編集に携わり、ファッション誌、旅行雑誌、モノ雑誌などに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koki Miyachi

5
ヘミングウェイが愛したモノを軸に文豪の小説と人生を横断的に浮き彫りにするという試み。モノを選ぶ基準、それを長く愛用する姿勢、モノと共に過ごした年月が、小説やJFKライブラリーに所蔵された資料や写真をもとに解き明かされていく。ちょっとした謎解きやタイムトラベルのような心地よい知的な刺激が体験できる。2017/02/21

Saku

5
こだわっていないように見えて実は結構おしゃれ。 ワイルドなスタイルのおしゃれの仕方がかっこいい。 ヘミングウェイって結構写真に撮られてるのね。2014/05/28

diesuk

3
ヘミングウェイがそんなにおしゃれだったとは、この本を読むまで全く知らなかった。チープシックの見本といってもいいような定番アイテムを用いて、いいものを長く着るというスタイルには共感を覚えた。2013/11/06

カティサーク

3
ラギッド系ファッション誌で今でも記事が書かれるヘミングウェイ。彼が偏愛したアイテムは時代を重ねた今も直、名品として残っているものが多い。ヘミングウェイの残した作品と同様に、物としてのデザインが普遍性を備えているからだろう。彼の着こなしを見てると、今のファッション雑誌に乗ってても可笑しくないと思える所がすごい。 ヘミングウェイ好きな人も、服飾が好きな人も楽しめる一冊であると思う。2013/10/01

ペンギン

2
ヘミングウェイを「ファッション」の観点と「生き方」の観点から捉えた一冊。ヘミングウェイ協会会長と雑誌ライターによる共著なのだが、それぞれ切り口が異なっていて「ファッション」と「生き方」の棲み分けがあまりにもはっきりしすぎなせいか、本全体としての統一感はあまりないように思えた。ただそれでも多角的にヘミングウェイの素顔を知ることができるので、十分読み応えがある。とにかくヘミングウェイというアメリカを代表するこの作家は、知れば知るほどファッションや文学すべてにおいて先進的かつ行動的だったのだと改めて脱帽する。2015/08/13

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