内容説明
できるものなら、悪女になってみたかった。美人ではないのにすごくモテる。自分が得になることにとても鼻がきく。異性に媚びることを恐れず、同性に嫌われることを厭わない。そしてこの世で一番好きなのは、自分自身―近寄ると厄介だけど、なぜか魅力的な彼女たちの生態とは?女と男の本質をずばり言い当てた、恋愛や生き方への貴重なヒントが満載のエッセイ。
目次
悪女の言い分
私が悪女になれなかった訳
悪女願望
悪女との戦い
悪女の仮面
無自覚な悪女
男にとっては天使?
ウザイ悪女
悪女の生き方
嘘〔ほか〕
著者等紹介
唯川恵[ユイカワケイ]
1955(昭和30)年、金沢市生れ。銀行勤務などを経て、’84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞。恋愛小説やエッセイで、多くの読者の共感を集めている。2002(平成14)年、『肩ごしの恋人』で直木賞、’08年、『愛に似たもの』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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薦渕雅春
24
随分前に購入して 積ん読だったのを見つけて 一気に読了。ページ数も少ないし、読みやすく サクッと読めた。著者との対談方式の恋愛相談のコーナーもあり、これは実際に行われたもののようである。冒頭に登場する銀座のクラブのママが ラストにも登場して 話を締めてくれる。読んでいると、なるほど 納得、納得 みたいな〜っ! ーーー今日もまた、少々臆病だがまじめに生きてる女たちを尻目に、悪女はしたたかに、用意周到に、それでいて本能のおもむくまま、世の中の「おいしいところ」を獏みたいに食らおうと狙っている。2017/09/30
なお
18
悪女には色んな種類があるんだ、と妙に感心した。ハッキリと分かる悪女もいるけど、「こんなに尽くしたのに‼」と結婚を迫る事もある意味悪女らしい。まさに、気をつけなはれや!です。2016/05/16
みどり
15
図書館立ち読み。小悪魔と悪女と魔性の女って違うんだなあ、わたしは人から好かれたいという気持ちはあるけれど、女の子とも仲良くしていたいので同性から強烈な悪意をかけられる悪女は大変だと思う。そんな強靭な精神力と労力、ほしいけれど残念ながら、ない。「痴人の愛」で女の顔は、男から憎まれれば憎まれるほど、美しくなると書いてあったけれど、そうかもしれないな。塾生時代に他校の男の子から「魔性の女」と言われたことがあって内心憤慨していたが、本物の魔性の女は「ふふ、そう思いたいなら思っていれば?」とでも言うのかな。2017/08/04
bluesky
13
BOOK・OFFでまとめ買いした1冊!小説ではなくエッセイでした(^^;悪女かぁ〜あまりにズバズバ書かれていてびっくりした部分もあるけど、妙に納得したところもありました。なんだかんだ言っても女性はたくましいのかも...2017/11/01
MILKy
12
再。2011.好きだった等身大唯川さんエッセイ。表題からして恋愛を中心とした悪女について。唯川さんの恋愛における座右の銘ー自業自得だと😰そう悟ってからは恋愛が面倒になったかも。また、一度恋愛にあった男女は次に恋愛から入らないこと。ふつーの女子でも悪女たる一面を持っている、と。あんなに好きだった彼を次の瞬間、死ね!となる(笑)人は少しくらい罪を持っていないとどんどん不満の塊になってゆく。その毒の部分を小説家として発揮しては?と。いいかも(笑)!結婚についても言及していて、結婚の先にあるものは自らつくるのよ2020/07/27