新潮文庫
君の波が聞こえる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101392318
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

謎の城に閉じ込められた少年は心に誓った。絶対に二人でここを出るんだ――。思春期の美しい友情が胸に響く切ない幻想青春小説。

一学期の終わりの日、ひとりぼっちで海を見ていた健太郎は、沖に浮かぶ謎の城に迷い込む。そこには同じように囚われた人々がいた。元の世界に戻るには「出城料」が必要だという。それはお金ではない何からしい。健太郎はもう一人の少年と次第に心を通わせ、誓いを立てる。二人でここを出るんだ、初めて見つけた友達だから――。思春期の友情が胸に響く幻想小説。『四龍海城』改題。

内容説明

一学期の終わりの日、ひとりぼっちで海を見ていた健太郎は、沖に浮かぶ謎の城に迷い込む。そこには同じように囚われた人々がいた。元の世界に戻るには「出城料」が必要だという。それはお金ではない何からしい。健太郎はもう一人の少年と次第に心を通わせ、誓いを立てる。二人でここを出るんだ、初めて見つけた友達だから―。思春期の友情が胸に響く青春小説。

著者等紹介

乾ルカ[イヌイルカ]
1970(昭和45)年、北海道札幌市生まれ。藤女子短期大学卒。銀行員、官公庁臨時職員などを経て2006(平成18)年に「夏光」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。’10年『あの日にかえりたい』が直木賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

相田うえお

150
★★★★☆17095 読み始めは現代版竜宮城に拉致,国際法無視海上建設物,エネルギー等の問題をモチーフにして機関車先生が青年だったらみたいな主人公のSFファンタジー話なのかな?(例えが目茶苦茶で悪すぎですね)って思ったんですが、全然違いました〜!(当たり前だよね)これ大穴!思っていた以上に素敵なストーリーでした。特にページが残り少なくなってきた頃に愛とか友情が心に響く展開となり、この作品いちばんのヤマ場となります。やっぱり乾ルカさんって当方には合ってるみたいで好きかも。ファンタジ話好きなら是非オススメ!2017/09/22

takaC

70
久しぶりにルカさん小説読んだ。読んだのは昨日だけど色々忙しくて今月何度目かの登録遅延…2018/12/28

tokotoko

53
人間の感情や生命力までも奪い取ってしまうお城に、ふと足を踏み入れてしまったり、さらわれてほうりこまれてしまったら・・・どうしますか?その恐ろしいお城の名前は「四龍海城」。中1の健太郎、1つ年上の貴希、陽気な大学生の関は、そこで出会い、「ここを必ず出よう」という決意で仲間となり、知恵を絞り合います・・・。友情や青春、ミステリーなど、いろんな波がきます。私がその波の中で見つけたのは、「選択」です。1人1つの道しか選べない厳しさ。けれど、その道は確実に自分が選べるんだという自由が、心の奥底まで差し込んだ光です。2015/02/08

たらこ

50
ラスト一行が全て・・・あまりにも切ない。出城料を払わないと出られない。その出城料とは何か。先が気になってもなかなか進まなくてやきもきしながら読みました。夏休みの幻・・・二度と会えない健太郎と貴希のさよならも美しい幻・・・2014/08/03

44
吃音に苦しむ中学一年の健太郎はひょんなことから隔離された城にたどり着く。 そこでは攫われた人達が集まっていて、出城料を払わないと出ることが出来ないと知らされる。 唯一、吃音を笑わなかった貴希と仲良くなり一緒に出城料の謎に迫っていくというもの。 熱い友情に加えて、時々胸に突き刺さる言葉にぐっと来る。 読み終えたあとはしばらく放心状態にさせられた。2015/10/17

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