内容説明
1964年、東京―その時日本人は、「オリンピックの日々」をどう生きたのか。『昭和天皇実録』から当代一流作家の五輪ルポ、街に溢れた小さな出来事を追う編者のドキュメント、新聞記事まで、独自の視点で編まれたユニークな“オリンピック・スクラップ帳”。文士の名エッセイと虫眼鏡を手にしてニュースを発掘する編者の目が、時代と人間をあぶりだす。これまでにない東京五輪アンソロジー!
目次
第1章 ドキュメント一九六四年秋(東京は走っていた;代々木「選手村」を見物する日本人 ほか)
第2章 開会宣言まで(昭和天皇のオリンピック―『昭和天皇実録』より;この人の日記から ほか)
第3章 競技場に身を置いて―作家たちの東京五輪(柴田錬三郎 天にらむ一瞬(重量あげ)
井上友一郎 重量あげの三宅選手(重量あげ) ほか)
第4章 聖火の火は消えても(“翌年(六五年)のできごと”記録映画論争
“四年後(六八年)のできごと”円谷幸吉の死 ほか)
第5章 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・トーキョー(関川夏央 東京五輪、1964年秋の記憶;玉木正之 「二度目」には何をするべきか? ほか)
著者等紹介
山口文憲[ヤマグチフミノリ]
1947(昭和22)年、静岡県浜松市生れ。「朝日ジャーナル」への寄稿をきっかけに’70年前後からライターの世界へ。その後パリ、香港に滞在。’79年『香港 旅の雑学ノート』が新たな異文化ルポとして話題に。独自の視点とウィットとユーモアに富んだ文章で、ノンフィクション作家・エッセイストとして活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。