新潮文庫
帰宅の時代

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 200p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101428246
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

底の見えない不況、急速な高齢化、右肩上がりの社会はもう終わった。こんな時代だからこそ、会社や流行からは一歩退いて、自分にとって本当に必要で大事なものは何か、見つめ直そう。お金をかけずに、知恵と工夫とセンスで生活を充実させよう。そのために最も大切な基地、それが「家庭」だ―。斜陽といわれて久しい英国での生活体験を経た著書による、豊かな人生を送るための提案。

目次

第1章 「自分らしく」暮らすための十カ条(第1条 家に帰ろう!;第2条 「人並みの生活」を捨てよう;第3条 霜降り肉を疑え ほか)
第2章 私が歩んできた「自分らしさ」(林望は英文学者!?;「物書きらしく」より「自分らしく」;未来は不定形だから「自分」を鍛えておく ほか)
第3章 「自分らしさ」を見つけるための六カ条(第1条 アフターファイブはクールに別れる;第2条 リタイアメント・ライフに横並びはない;第3条 「時間」を買い戻したと思え ほか)

著者等紹介

林望[ハヤシノゾム]
1949(昭和24)年、東京生れ。作家、書誌学者。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は日本書誌学、国文学。『イギリスはおいしい』で日本エッセイスト・クラブ賞、『林望のイギリス観察辞典』で講談社エッセイ賞を受賞。小説の他、能評論、歌曲のための詩作等、作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

34
帰宅して家族との時間を大切にする、家族みんながそれぞれ料理できるようにする、お金の使い方など賛同できることが多かったが、個人主義の確立に関しては、いい意味での個人主義を確立していくことの困難さを想像すると、前途多難ではないかと思った。それよりは、コミュニティのよりを戻すことに力を入れた方が、日本人には合っているのではないかと思った。まあ、著者はインテリで高い教育を受け、教養があるので、他の人にもできると思っているのだろうけれども。2018/12/17

雨巫女。@新潮部

15
《私-図書館》リンボウさんが、国文学者とは、知りませんでした。 2010/09/28

とみやん📖

11
コロナ禍のGWは読書に埋没すると決めた。 とは言え固い内容の本は不向きだ。結果、積読のこの本に手が伸びた。 不景気の時代に会社人間から離れ、自立した個人主義を推奨されているが、2005年当時のこの主張は時代を先取りしていたように思う。終身雇用も崩壊した人生百年時代。自分の長所や能力によって立ち、自分らしく生きることが何よりも大切な時代に。家庭での会話の重要性、家族との関係性、買い物も一つの自己表現、センスオブプロポーション、個性を表現する本棚、自己錬磨。共感できること多々。居心地の良い家庭に改めて感謝。2021/05/03

亮さん

10
清貧であれということでしょうか。身の丈にあったものであれ。飾らず自分のお金の範囲でやりなさいという。帰宅時代の題名は飲み会に付き合わず家に帰って飲んだり家族と語らいなさいということ。賛成ー!2018/01/01

Sakura

10
久しぶりのリンボウ先生でしたが、年とって増々説教臭くなった?家族との時間を大切にしろだの、見栄を張ってブランド品に頼るのは愚かしいだの、野菜の皮も捨てずに食べろだの(笑)。これだけ自分のポリシーが確立しているっていうのも素晴らしい。反論あれば受けて立つでしょう、ね、リンボウ先生。2016/05/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/445449
  • ご注意事項