新潮文庫<br> 罪と罰〈上〉 (改版)

個数:
電子版価格
¥869
  • 電書あり

新潮文庫
罪と罰〈上〉 (改版)

  • ウェブストアに92冊在庫がございます。(2024年05月21日 03時58分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 592p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102010211
  • NDC分類 983
  • Cコード C0197

内容説明

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。

この商品が入っている本棚

1 ~ 5件/全5件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

291
これほどまでに心の内面を暴いた話を知らない。わずか数日の描写で極限まで細密に描く。棒きれが置かれたままになっているか、見当たらないか。ある種の賭けを行う。殺すべきかやめるべきか。殺しはそれだけでは終わらなかった。善良な妹まで手を掛けなければいけなくなり、それが主人公を苦しめる。神はいるのかいないのか…。ドアが開く、そのとき何を感じたか、ただその瞬間のために何行かけて描写したのか。その細やかさに感動する。生涯の友の一冊。

absinthe

289
再読。今までに読んだすべての小説の中で一番好きなもの。主人公については他の方が繰り返し書かれているし、再読でもあるから他の事を書こう。主人公の心理描写の素晴らしい作品だが周辺人物の魅力も忘れられない。 女は女神で男はヘタレとでも書きたかったのか。知識はあるくせにだらしなく、思いついてはおかしなことばかりする男たちを尻目に健気に生きる女たちのなんと気高く美しいことか。ポーレチカはあの暗くて陰鬱な場面に咲いた可憐な花のよう。2019/11/13

こーた

218
非凡な人間のまえに立ちはだかる障害を除くためなら、殺人さえ許される。第三部で展開される、青年ラスコーリニコフの殺人論。もしわたしが非凡人なら、罪を犯しても良心の呵責など感じないはずだ。青年は究極の実証実験を敢行する。老婆を斧で惨殺し、アパートから抜け出す第一部の描写は、さながら『ボーン・アイデンティティ』のような緊張感さえはらんで、鮮烈だ。青年はそれまで孤独だったはずなのに、殺したとたんに友人や親族、さらには見知らぬひとまで、続々とかれのもとへと集まってくる。そのことごとくがみな身勝手でウザすぎる笑。⇒2018/07/24

れみ

215
その財産を世の中に役立てるためという名目のため高利貸しの老婆を殺す…貧乏な大学生ラスコーリニコフの計画は予期しなかった第二の殺人によって思いもよらぬ方向へ。臨場感や緊張感のある場面、乱高下する主人公の精神状態、様々な登場人物が次々と揃い、舞台は整った…とは思われるもののこの先の展開が全然想像つかない。主人公以外にも理屈っぽく話の長い人が多くてなんだか面倒くさくもあるけど下巻も頑張って読むか〜。2016/09/12

のっち♬

177
「何千という善行によって一つのごみみたいな罪が消されると思うかね?」—独自の犯罪理論の元に金貸の老婆を殺害した貧乏学生ラスコーリニコフは想定外の殺人までしたことで恐怖と嫌悪に蝕まれていく。貧困に喘ぐ民衆の生活や心理の機微などは著者ならではの描写力。生活に行き詰まって身売りをする女性には本作の出版事情が重なって見える。「突っ放しちゃ、矯正はできんよ」「理論だけで自然を走り抜けるわけにはいかんよ!」といった訴えも服役生活で身に染みた著者の実感だろう。心の欲求と絶望から出てきた実存的な選択を見事に表現した傑作。2018/09/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/580318
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。