出版社内容情報
「東京銀座資生堂」の通称そのままに、銀座の街とともに名声を高め、規模を拡大していった資生堂。大正の日本に西洋の風をもたらした企業の、優雅なるブランド戦略に迫る。
内容説明
大正から昭和にかけて、町の薬局にすぎなかった「東京新橋資生堂」を、国際的な化粧品メーカー「東京銀座資生堂」に育てあげたのは、創業者の三男で初代社長の福原信三(1883‐1948)だ。丸の内の台頭で寂れつつあった銀座の復興に奔走し、また一流の写真家としても活躍した異能の経営者は、自らの美学をいかに貫き、全国津々浦々に西洋の風をもたらしたか。
目次
第1章 「新橋」から「東京銀座」へ
第2章 「文明ノ程度」と西洋式空間
第3章 社交界の誕生
第4章 帰朝者たちの遊び場
第5章 商品をしてすべてを語らしめよ
第6章 流行はいかに発信されたか
第7章 「人の和」による全国展開
第8章 資生堂調の原点
終章 銀座・東京・日本
著者等紹介
戸矢理衣奈[トヤリイナ]
1973年生まれ。東京大学文学部社会心理学科を卒業後、同大学院総合文化研究科、サセックス大学、国際日本文化研究センターなどに学ぶ。美意識の変容をテーマに、社会史から経営史まで幅広く研究。2010年、博士号(学術)を取得。独立行政法人経済産業研究所などを経て、株式会社IRIS代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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