新潮新書<br> 「猛毒大国」中国を行く

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新潮新書
「猛毒大国」中国を行く

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106102677
  • NDC分類 498.54
  • Cコード C0236

内容説明

化学物質まみれの偽食品工場、劇薬すれすれの漢方薬、各地に点在する「癌村」…日本では考えられない杜撰な食の安全基準と環境汚染。「冷凍ギョーザ事件」は起こるべくして起きたのだ。十年以上にわたって現場に足を運び取材を続けてきた著者が、発がん性薬品で漂白する春雨、本物そっくりに作り上げる人造卵、冬瓜に合成着色料を入れて作られた月餅など、猛毒大国の驚くべき内情を徹底的に暴く―。

目次

第1章 春雨村の怪(大栄村の白いすだれ;警戒する村人たちに接触 ほか)
第2章 魑魅魍魎の食品汚染(「吊白塊は皆、使ってるよ」…;役所は「トカゲの尻尾切り」 ほか)
第3章 想像を絶する癌村の実態(「死の海」と化した渤海、白洋淀;カドミウム、重金属成分入りの野菜 ほか)
第4章 本当に効くのか―漢方薬の裏側(マルチ商法まがいの「蟻力神」;堪忍袋の緒が切れた被害者の声 ほか)
第5章 中国を分断させる闇の力(発展途上国という戦略;歪な断裂構造 ほか)

著者等紹介

鈴木譲仁[スズキジョウジ]
1954(昭和29)年、兵庫県生まれ。ジャーナリスト。中国問題を中心に、アジアの政治、経済、社会問題と幅広いジャンルで取材活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ごへいもち

22
安い外食チェーンなどではコストを抑えるために中国産の食材を使っているんだろうなぁと思うとぞっとする。この本で不正を指摘された薄熙来は更に多くの不正があったようで失脚したけれど2018/11/03

kinkin

20
現在、日本でも食の安全性が何かと話題になっている。この本では中国における様々な食品、食材の薬物による汚染が取り上げられているが、この日本でもコンビニやスーパーのこめて食品には100種類を超える添加物や保存料が使われていると聞く。この本を、中国だけのことと捉えずに、我が国にもあてはまる部分がほんとうにないのか、改めて自戒をこめて読むことをおすすめしたい。2014/02/21

壱萬弐仟縁

11
昨晩のTVタックルでTPPで食の安全は崩壊すると思った。本著で裏づけを。食品表示は安全、安心の消費者の健康維持のためなのに、その表示が怪しく、義務がなくなっていくようでは、何を信じて買えばいいのか。そもそも信頼するのでお金を払うんだから・・・。小売業はもっと製造現場の情報を出せばいいのだ。写真でもいいし、生産者の肉声でもいいだろう。そういう証拠を出せないのなら、コストダウンだけのために産業空洞化したツケを払わされることになるのだ。福一原発で風評被害を含めて信じられる情報は伝えられる権利、消費者主権を願う。2013/04/23

ようはん

10
化学物質まみれの食品が平然と出回り、公害もかつての日本を越える酷さと誰もがおいそれと中国に行きたくなくなるような内容。そうした状況を作り出したのは共産党政府や腐敗した役人達、農村の有力者達である事も書かれているがこの辺りの下りはかなり闇が深い。2019/12/20

noko

5
毒餃子事件は衝撃でした。事件の分析をされています。中国各地の食品や漢方、医療の問題を取り上げていて、潜入取材をなさっています。どの話も酷い状態。しかし、著者は今一歩のところで証拠を取れていないのが、この本のおしい部分。これからも調査を続けて頂きたい。私も中国に何度か訪れてるが、ものすごく苦いキャベツを口にしたことがある。飲み込める代物ではなかった。また雲南の麗江の診療所は、病院とは名ばかりの恐ろしい設備でした。そんな国ですが、歴史文化は私には魅力です。2014/05/04

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