出版社内容情報
「頼られたい」という病、「一体感」という幻想―個人から家庭・組織・社会・国家まで、「日本」を精神分析!「頼られたい」という病、消えない「甘えの構造」、私たちの民族的宿痾とは? 個人より集団、論理より情緒、現実より想像……うつ病の急増、ブラック企業や原発事故など、あらゆる社会問題に通底する日本人特有のナルシシズムの構造とは。
堀 有伸[ホリ アリノブ]
内容説明
個人より集団、論理より情緒、現実より想像―日本人には今も昔も固有のナルシシズムが息づいている。自分のことより他人の評価、集団との一体感こそが大切で、しばしばそれは法や論理を跳び越えてしまうのだ。うつ病の急増、ブラック企業や原発事故など、昨今の社会問題すべてに通底する、いわば民族的宿痾としての「日本的ナルシシズム」の構造を明らかにする。
目次
第1章 「頼られたい」という病
第2章 ナルシシズムの病はどこから来るか
第3章 集団とのかかわり方とナルシシズム
第4章 日本人の伝統的心性からの考察
第5章 「うつ」と日本的「うつ」のあいだ
第6章 現代的ナルシシズムのかたち
第7章 原発をめぐる曖昧なナルシシズム
第8章 成熟したナルシシズムに向けて
著者等紹介
堀有伸[ホリアリノブ]
1972(昭和47)年東京都生まれ。精神科医。東京大学医学部卒。大学病院勤務を経て、2012年から福島県南相馬市で精神医療に携わる。現在、ほりメンタルクリニック院長。うつ病や自殺などについて精神分析学や社会病理から考察する論文を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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