私と20世紀のクロニクル

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038457
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

私の一生は、信じられないほど幸運に満ちていた――読売新聞連載時に大好評を博した決定版自叙伝の待望の単行本化。装画・山口晃

内容説明

ニューヨーク・ブルックリンで過ごした少年時代、戦雲迫るなかで没頭した『源氏物語』、一人の日本兵もいなかったキスカ島、配給制下のケンブリッジ、自動車の姿もまばらだった京都の街、日本で出会った終生の友、三島由紀夫の自決のあとさき、『日本文学の歴史』『百代の過客』『明治天皇』…そして現在の生活。85歳の今、思い出すことのすべて。

目次

ニューヨーク郊外、少年時代
九歳、ヨーロッパへの船旅、ウィーン、パリ、戦争の記憶
十六歳、コロンビア大学に入学
ナチ侵攻のさなか、『源氏』に没頭
真珠湾攻撃、海軍日本語学校へ
海軍語学校卒業式、日本語で「告別の辞」
戦死した日本兵の日記に感動
アッツ島攻撃、「戦争」初体験
沖縄、神風特攻機で「死」と遭遇〔ほか〕

著者等紹介

キーン,ドナルド[キーン,ドナルド][Keene,Donald]
1922年ニューヨーク生まれ。コロンビア大学、同大学院、ケンブリッジ大学を経て、53年に京都大学大学院に留学。現在、コロンビア大学名誉教授、アメリカ・アカデミー会員、日本学士院客員。文化功労者。勲二等旭日重光章受章。菊池寛賞、読売文学賞、毎日出版文化賞など受賞多数

角地幸男[カクチユキオ]
1948年東京都生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユカ

5
ドナルド・キーン自伝。 日本を好きになったきっかけは源氏物語。戦争で負けた国の言語の習得はおすすめされなかった…でしょうね…。それでも日本にやってきたドナルド・キーン。そんなに好きか。 わりと毒のある人でところどころその毒に笑う。2019/10/01

takao

4
ふむ2024/05/06

Molly

3
第二次大戦中に日本軍の兵士の日記の解読をした話や、日本の偉大な作家たちとの交流、京都での日々など日本文化をアメリカ人であり、日本研究者であるドナルド・キーンの視点から描いた作品。  学術的な洞察力と個人的な感想の両方があり、特に日本兵の捕虜とのやりとりなどはおもしろかった。 2012/06/09

がんぞ

3
小学生で親にねだって世界旅行させてもらったのは大きな投資。コロンビア大学の生活費まで支給の特待生。自動車は運転できないし野球は苦手で平和主義者。/太平洋戦争で陸軍日本語学校で敵兵の日記分析をした同僚の多くは戦争が終わると「日本語は忘れた」と別の道に入ったが日本の復興に手を貸してくれと頼まれ…爆撃後の惨状に「数十年は復興はない」と確信。英留学後、『芭蕉研究』の名目で補助金を得、日本再来/日本に数ヶ月居た「日本通」委員が「三島は若いから右翼に違いない」とノーベル賞から排除/日本を選んだ彼こそ「誇り高き日本人」2012/03/08

ハイサイ

3
ドナルド・キーンの日本文学に吸い寄せれていく様子が大変興味深い。と同時にオペラに圧倒されている自分に気づいている揺れも何か好ましい。改めてキーンの本を再読したくなる。2010/03/21

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