死刑

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120040634
  • NDC分類 326.41
  • Cコード C0095

出版社内容情報

新聞社として戦後初めて「死刑」に正面から取り組んだ連載は大反響を呼びました。連載に追加と大幅加筆したノンフィクション。

内容説明

究極の刑罰の真実。死刑に真正面から取り組んだ渾身のノンフィクション。

目次

第1章 執行の現実(宮崎勤死刑囚執行の朝;一三〇年続く絞首 ほか)
第2章 かえらぬ命(オウムの凶行;焼け残ったブルガリの腕時計 ほか)
第3章 選択の重さ(無期を破棄した理由;反省を見極める裁判官と遺族の目 ほか)
第4章 償いの意味(命の償いを求めた三二万人の署名;母を殺した父と子の思い ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

34
死刑制度・・・執行される側、執行する側・被害者家族の感情、死刑の基準、冤罪について、海外の死刑制度など、現代の日本における「死刑とはなにか」という問題について多くの取材メモを積み重ねて書かれている。個人的には被害者家族の感情を考えると死刑制度には賛成。これから現在の執行方法、死刑確定囚の扱い、執行命令の基準の明確化他いくつかの問題について、賛否両方ともに真剣に考える必要があると思う。また被害者家族の執行前、執行後の感情も配慮し、死刑制度について考えていきたい。2014/05/22

27
死刑制度が様々な視点から伝わる。人を殺めたのが人なら、嘆き悲しむのも人で裁くのもまた人。そこで終わりがちだけれども、それを施行するのも人なのである。そう思うとどうだろう。人の命は数ですか?前例で判決は決めるものですか?矛盾も迷いも必ずあって、完全なる解決法もまた無い。全ての事件の、どの立場になっても辛くて辛くてやりきれなかった。今生きていて、無関係だと言えるだろうか。人の心はわからないけれど、自分のことを信じて、誠実な人生を送りたいと思う。中村文則さんの、「何もかも憂鬱な夜に」で語られた言葉のように。2012/04/02

それいゆ

25
被害者の人権よりも加害者の人権が尊重され、被害者や家族はマスコミに大々的に報道され、加害者は少年ならば氏名も公表されずに守られています。殺人犯の人権を尊重して、死刑制度を廃止するなどあってはならないことです。極刑をもて償わせることは、被害者家族の偽らざる思いなのです。終身刑が創設され自分たちよりも長生きするなどとんでもないことです。無期懲役だと、そのうちに出所して被害者家族に接触してくる可能性もあります。こんなことは絶対にあってはならないのです。死刑確定囚が再審請求で延命を図っている状況も嘆かわしい。2013/01/28

テツ

23
個人的には実際に執行するかどうかはさておき「もうあなたの存在を社会は許容できない」と判断される罪が存在するとした方が好みなので(好みという言葉以外でこれをどう語れというのか)死刑制度残置派なのだけれど、本書では死刑を取り巻く人々の意見が様々なベクトルから語られていて今一度考えさせられた。被害者遺族の立場。社会に在る無関係の民衆としての立場。そして勿論加害者の立場。ありとあらゆる意見を読み漁り自分の道徳観、死生観をアップデートしつつ考えていかなければならない問題だよな。2017/11/04

minipenpen

12
考えさせられる本です。 この問題は、秘密になっていることが多く、 人の命について考える本でした。2019/01/10

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