模倣の罠―自由主義の没落

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模倣の罠―自由主義の没落

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  • サイズ 46判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120054303
  • NDC分類 309.1
  • Cコード C0022

出版社内容情報

冷戦に勝利した後、なぜ西欧世界は政治的均衡を失ったのか。西側を模倣しようとして失敗した東側諸国では極右政党が伸張。トランプのアメリカもこの流れの中にある。自由主義の試練を描く。


目次

序 章 模倣とその不満

第1章 模倣者の精神

第2章 報復としての模倣

第3章 強奪としての模倣

終 章 ある時代の終わり

謝 辞

訳者解説

索 引

内容説明

西欧先進諸国を鏡とする「模倣の時代」の行き詰まりが、プーチン、オルバーン、習近平、トランプなど強権的な指導者の登場を招いた。民主的で自由主義的な未来は取り戻せるか。世界19か国で翻訳出版国際政治の必読書。

目次

序章 模倣とその不満
第1章 模倣者の精神
第2章 報復としての模倣
第3章 強奪としての模倣
終章 ある時代の終わり

著者等紹介

クラステフ,イワン[クラステフ,イワン] [Krastev,Ivan]
1965年生まれ。ブルガリア出身。ソフィア大学卒業。ヨーロッパと民主主義を研究する政治学者。ソフィアの「リベラル戦略センター」理事長、ウィーンの「人間科学研究所」常任フェロー。『ニューヨーク・タイムズ』に定期的に寄稿

ホームズ,スティーヴン[ホームズ,スティーヴン] [Holmes,Stephen]
1948年生まれ。ニューヨーク大学ロー・スクール教授。ヨーロッパにおける自由主義の歴史や旧共産主義諸国の自由主義化を研究

立石洋子[タテイシヨウコ]
同志社大学グローバル地域文化学部准教授。香川大学法学部卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Satoshi

14
冷戦が終わり、旧共産国が自由主義を取り入れた。それを著者は模倣と呼び、それが行き詰まり、ロシアでは権威主義的なプーチン政権が不正選挙により君臨し、ウクライナ戦争まで起してしまった。そして、その模倣の時代も中国の台頭により終焉するが、中国は自国の権威主義を他国に広めるだけであり、自由主義が復刻するわけでない。自由主義の没落はソ連解体により共産主義が瓦解し、自由主義が完全に肯定されたと考えるアメリカと西側諸国の傲慢さによる反発ではないか。トランプが一時的にでも政権を取ったこともその傲慢さが原因と思う。2022/09/25

Yuki2018

9
共産主義崩壊後の中東欧やロシアでは、条件が整わない状態で民主主義の模倣が志向されたが、西欧の「道徳的優位性」の押し付けは、模倣する側に屈辱感のみを与え、国民の支持を集めることなく、結局、自由主義は根付かなかった。プーチン、オルバーン、トランプが支持を集めるのは、エリートの偽善・都合の良いルール押し付けへの反乱だ。更に、イデオロギーを持たない中国の台頭は、冷戦の帰結だった「模倣の時代」に終わりを告げた。啓蒙思想に基づく自由主義は模倣すべき善、という認識自体が失われた時代になったと言って良いだろう。2021/07/23

Toska

6
何故プーチンはあのように暴れるのかという関心から読み始めたが、より広がりのある内容だった。「歴史の終わり」的な自由民主主義万能論に対する反感は根強く、冷戦終結で苦杯をなめたロシアはもとより、解放されたはずの東中欧や、リベラルの本家たるアメリカ(!)にまで浸透していた。足を踏まれた者の痛みは踏んだ者には決して分からないというが、民主主義の「模倣」を強いられた人々の憤懣と屈辱も、従来あまりにも軽視されていたように思う(無論、それが彼らのルサンチマンを100%正当化するわけではないのだが)。2022/10/02

人生ゴルディアス

6
超面白かった。世界で右傾化やポピュリズムが台頭していることを、自由主義を巡る感情の問題として解釈している。特に旧共産圏の国が、正しさ故に冷戦に勝利できたとする西側の体制へと移行する際、西側は政治・道徳において優れた国であり、「模倣する側」は劣る存在であり、優れた側が劣った側を監視指導する合法的な権利を得た空気になったが、それは明らかに模倣する側の国の文化や尊厳を踏みにじっており、その不毛で卑屈な模倣から抜け出そうとするのが今の状況である、と。トランプの行動が同じことの裏面という解釈が非常に秀逸だった。2021/05/30

confusion_regret_temptation

2
共産主義の敗北が決定的なものとなった1989年以降のかつての共産国の民主化が、自由民主主義国の模倣を押し付けられたように感じさせてしまった反動で今では世界的に自由主義が支持を失ってきている、という概要。それでも著者は自由民主主義を諦めているわけではなく、今こそ改めて自由主義が抱える課題に真摯に向き合うことを期待している。とても面白い、興味深い考察だった。トランプのことを相当クソ味噌にこき下ろしているきらいはあるが、概ね理解できる内容。2021/12/04

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