中公新書<br> 物語ストラスブールの歴史―国家の辺境、ヨーロッパの中核

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中公新書
物語ストラスブールの歴史―国家の辺境、ヨーロッパの中核

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  • サイズ 新書判/ページ数 313p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020277
  • NDC分類 235
  • Cコード C1222

出版社内容情報

フランスとドイツの狭間を生きたストラスブールはヨーロッパ史を最も端的に象徴する都市でもある。ケルト以来の歴史を鮮やかに描く。

内容説明

世界遺産にも指定された旧市街をもつストラスブールは、ケルト人の集落に端を発し、ローマ→ゲルマーニア→フランク王国と西ヨーロッパの典型的な文明を経験した。その後、ドイツ、フランスによる争奪が繰り返されるなか、ルネサンス、市民革命、ナショナリズム、世界大戦など、ヨーロッパ史を象徴する出来事をすべて体現する。寛容と自由、排他主義と戦火―もっとも壮麗にヨーロッパ史を生きた都市の歴史を鮮やかに描く。

目次

第1話 都市の起こり―ケルト人のまちから「シュトラースブルク」へ
第2話 ドイツ的自由のなかの都市共和国―司教都市から神聖ローマ帝国自由都市へ(九八二~一六八一年)
第3話 フランス的趣味、ドイツ的流儀―フランス王国自由都市の時代(一六八一~一七八九年)
第4話 フランス国家のふところ―「マリアンヌ」とナポレオンの時代(一七八九~一八七一年)
第5話 ドイツ「占領」と自治(喪失と再生)―「ライヒスラント」首都の時代(一八七一~一九一八年)
第6話 揺れ動く魂―再フランス化と再々ドイツ化(一九一八~四五年)
第7話 ドイツからの解放、ヨーロッパへの開放―再々フランス化の時代(一九四五年~)

著者等紹介

内田日出海[ウチダヒデミ]
1953年、熊本に生まれる。済々黌高校、早稲田大学卒業。経済学修士(早稲田大学)、歴史学博士(ストラスブール大学)。現在、成蹊大学経済学部教授、早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

111
中公新書で都市の歴史ものが出るのは珍しいですね。それだけヨーロッパの中では歴史がある都市であったということなのですね。確かにラインのほとりにありむかしからフランスとドイツの支配を受けてきた、ということでしたたかな都市であると感じます。日本で言えば堺あたりなのかもしれません。その都市国家の歴史をじっくりと語ってくれていて、今まであまり注目してこなかったストレスブールという都市が身近なものになってきました。2015/11/23

こにいせ

6
これは当たりの新書。フランスとドイツの間で揺れ続けた、ストラスブールの歴史。前半はやや退屈だが、中盤にかけて加速度的に面白くなる。商業都市として成功し、財政・法体系・防衛を独立して獲得してきた自由都市が、フランスや神聖ローマ帝国をなだめすかして自主独立を通していくダイナミズムは面白い。一都市から透けて見えるヨーロッパの歴史。やっぱり歴史ってのは学ぶ価値があるなあ、と思わせる一冊。2010/04/12

epitaph3

2
知らずに買って、難しくて、流し読み。2013/12/19

nagoyan

2
優。西欧史の縮図のよう。大河ラインのごとき悠久の歴史ロマン。2009/11/05

ぽてと

1
ドイツとフランスの狭間にあって、どちらの要素も残しつつ、どちらでもないという特殊な位置にあるストラスブール。この本は一括りにされがちなアルザス=ロレーヌ地方の中でも北アルザスに焦点を当てている。 普仏戦争後にドイツに併合された後に様々な点で発展を遂げており、再評価されるべきというのが印象に残った。2015/06/21

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