出版社内容情報
家計の現状把握、固定費の見直しなどの「基本」を伝授。さらには、やりたいことには出費を惜しまず人生を楽しむ姿勢を提言する。
内容説明
人生100年時代と言われるが、長生きはリスクでもある。自分の老後資金で本当に足りるのか―。『定年後』の姉妹編である本書では、著者が長年実践してきた「財産増減一括表」の作成を推奨。家計の管理と見直しのポイント、資産運用の基本的考え方など、お金にまつわる課題について具体的な指針を示す。さらには、本当にやりたいことに出費を惜しまず人生を楽しむべきと提言。お金と生き方・働き方の関係を問い直す。
目次
プロローグ お金と幸せを一緒にするな
第1章 老後不安の正体―原因はお金ではない
第2章 財産増減一括表―まず自分の財産を知る
第3章 固定費を見直す―使わなければ金は貯まる
第4章 老後不安と投資を切り離せ―投資はそれほど重要ではない
第5章 老後資金は収支で管理―資産寿命をどう延ばすか
第6章 お金を有効に使う―人間関係に投じる
著者等紹介
楠木新[クスノキアラタ]
1954年(昭和29年)、神戸市に生まれる。京都大学法学部卒業。生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。勤務と並行して、「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年、定年退職。現在、神戸松蔭女子学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
30
お金の観点で一つの参考になるかなと思いました。老後も幸せに暮らしていくためにいろいろと考えさせられましたのが、良かったです。2023/12/04
rokubrain
19
お金に対し小手先でなく、生活に展望を持つためのヒントを得られた。 楠木さん自身、もともと生保の人だったようだが、 仕事と並行して本書のようなテーマを持って多くの人たちを取材をしている。 その実地調査から得た知見だけに説得力があった。 「財産増減一括表」は9月から試してみたい。 お金の使い方にこそトレーニングが必要だと説いている。2020/05/15
冬佳彰
18
もうそのものズバリの、定年後のお金に関するポイントをまとめた本。著者の定年系(そんな言葉、ないか)新書を「定年後」「定年準備」と読んできて、第三弾目。んー、お金関係に関しては前著と重なる部分も多いのか。というか、本書一冊で済む気も。派手に儲けようといった話はなく、いたって真面目。ベースは「お金と幸せを一緒にするな」だからね。言われていることは、現状をきちんと把握、財産一括増減表を作る、固定費を見直せ、(素人は)投機的な投資はするな、恐れすぎるな、お金は有意義に使おう、ってところだな。さあ定年に向かおう。2022/05/31
mazda
17
老後のお金に不安を抱くのは定年前の方々に多いようで、年齢とともに不安に感じる人は減るとか。取らぬ狸の皮算用ということでしょうか。老後は悠々自適に生活するんだ、と言ってゴルフ三昧の生活を始めてみたはいいけど、しばらくすると苦行のように感じる様になった、という人もいるそうです。特に仕事をやめると、社会から切り離されたような気分になるそうで、結局のところ、長く働き続けることが、精神的にも経済的にもいいことのようです。私自身も、会社の長期休暇が一番苦手です‥。2021/03/01
Yutaka Matsuzawa
16
私が65歳になった時の為に読んでみた。退職金をどう増やし老後資金にするかではなく、どう生きるかの本だった。まず財産増減一括表をつくり、自分の現状を知る。スマフォの経費など固定費を見直す。現在の家計資産をどう保有するかポートフォリオを組む。でも結局のところ定年後の不安はお金ではなく、膨大にできた死ぬまでの時間をどう過ごすか。お金は貯めるよりどう使うか、お金を通じて人間関係をつくったり、感動や楽しみにどう変換させるかが大切。私は老後死ぬ時を自己決定できたら、お金を有効活用できるし幸福かなと思った。◎2021/05/11