出版社内容情報
ブラックホールとは、きわめて強い重力で光すら脱出できない天体だ。原理は18世紀には考え出されたが、長く存在の証明は困難だった。本書は前半で、その存在が確認されるまでの歴史をたどり、基礎を解説。後半では、最先端の物理学からブラックホールの内側に迫る。「別の宇宙」と、そこへの抜け道である「ワームホール」、さらには熱力学との関係など、さまざまな謎を解き明かす。面白く不思議な、最新の宇宙論。
内容説明
ブラックホールとは、重力がきわめて強く光すら脱出できない天体だ。原理は18世紀には考え出されたが、長く存在証明は困難だった。本書は前半で、存在が確認されるまでの歴史をたどりながら基礎をわかりやすく解説。後半では、最先端の物理学からブラックホールの内側に迫る。「別の宇宙」と、そこへの抜け道である「ワームホール」、さらには熱力学との関係など、さまざまな謎を解き明かす。面白く不思議な、最新の宇宙論。
目次
第1章 ブラックホールとは何か?(半世紀経って認められ、さらに半世紀でノーベル賞;ブラックホールはどんな天体か? ほか)
第2章 ブラックホールの発見と観測(企業技術者の手による電波天文学の誕生;電波源に見つかった謎の天体「3C48」 ほか)
第3章 ブラックホールとワームホール、タイムマシン(「シュワルツシルド時空」がなぜブラックホールを表すのか?;時空の表し方についての注意点 ほか)
第4章 ブラックホールは幻か?―ブラックホールの情報パラドックス(ブラックホールは「エントロピー」を持つ!;不等号で表されるエントロピー増大の法則 ほか)
著者等紹介
二間瀬敏史[フタマセトシフミ]
1953年北海道生まれ。京都大学理学部卒業。ウェールズ大学カーディフ校博士課程修了。弘前大学教授、東北大学大学院理学研究科教授などを経て、東北大学名誉教授。京都産業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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