内容説明
マネーという血流が滞れば、企業は死に、国家も死ぬ。間違いなく銀行は“公器”である。かつて、そうした社会的役割に矜持を持ち、日本経済を支えていた銀行家たちがいた。縁の下の力持ちであることをもってよしとした彼らの生きざまに触れ、金融のあるべき姿を再検証してみたい。
目次
第1章 わが国資本主義の父 渋沢栄一(第一国立銀行)―世界に向けて発信したい“論語と算盤”の精神
第2章 銀行のことは安田に聞け! 安田善次郎(安田銀行)―史上最強の銀行王に学ぶ克己堅忍と陰徳の精神
第3章 三井銀行中興の祖 中上川彦次郎(三井銀行)―銀行界の青年期を思わせる爽やかでダイナミックな名バンカー
第4章 国家を支え続けた銀行家 池田成彬(三井銀行)―白洲次郎が“おっかなかった”と語った迫力あるその人生に迫る
第5章 政府系金融機関の範を示した名総裁 小林中(日本開発銀行)―“影の財界総理”の功を誇らない生き方
第6章 財界の鞍馬天狗 中山素平(日本興業銀行)―公取委と闘い続けた国士の中の国士
第7章 向こう傷をおそれるな 磯田一郎(住友銀行)―最強の住友軍団を築き上げた男の栄光と挫折
第8章 ナポレオン 松沢卓二(富士銀行)―卓抜した先見性と正論を貫く姿勢で金融界を牽引した名銀行家
著者等紹介
北康利[キタヤストシ]
1960年名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。2008年6月末にみずほ証券退職。本格的に作家活動に入る。『白洲次郎 占領を背負った男』で山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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