中公新書ラクレ
徹底検証 韓国論の通説・俗説―日韓対立の感情VS.論理

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504395
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C1231

内容説明

竹島(独島)、天皇、慰安婦、歴史認識、政権交替…国交正常化以来、まったく新しい局面を迎えた日韓関係。その行く末は?韓国は本当に怒っているのか?歴史と現状に通じた研究者とジャーナリストが、ネットやマスメディアに流布する通説・俗説を検証し、正しい見方を模索する。

目次

第1章 座談会の前に―「親日」派大統領が竹島に上陸した本当の理由
第2章 座談会1―竹島問題でようやく見えてきた問題点
第3章 座談会2―慰安婦問題の解決に向けた道を探る
第4章 座談会3―韓国と日本、それぞれの「感情」と「論理」
第5章 座談会の後に―「国際社会」に開かれた日韓関係
第6章 新たなステージのために―領土問題・慰安婦問題の構造は越えられるのか?

著者等紹介

浅羽祐樹[アサバユウキ]
山口県立大学国際文化学部准教授・北韓大学院大学校招聘教授。1976年大阪府生まれ。立命館大学国際関係学部卒業、ソウル大学大学院修了(政治学博士)。専攻は比較政治学・韓国政治・国際関係論

木村幹[キムラカン]
神戸大学大学院国際協力研究科教授。1966年大阪府生まれ。92年京都大学大学院法学研究科修士課程修了。専攻は比較政治学、朝鮮半島地域研究

佐藤大介[サトウダイスケ]
共同通信社記者・前ソウル特派員。1972年北海道生まれ。1995年明治学院大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

36
表題は些か平凡だが中身は非常に濃い。韓国で暮らしたことがあり言葉が分るので今もネット経由で現地の新聞・ニュースをチェックしているが、かの地で知り合った人達との個人的な語りと韓国メディアの論調ギャップに当惑することが多い。原因は恐らく“常識”。常識は説明する必要のない知識であるが集団知に過ぎず普遍性はない。いくら韓国語の情報に接しても“日本人の分らない彼等の常識”は説明してくれない。この本の読後感を言語学習に例えれば極めて優秀な日本人教師に韓国語を習っているような納得性の高さ。但、結論はほろ苦い。お勧め!!2014/12/04

ちくわん

21
2012年12月の本。さらに隣国について。李明博大統領が竹島に上陸した頃の本、ちと古い。GSOMIAが載っていた。朝鮮日報のホームページ(日本語版)を観てみたが、やはり話題がちと違う。(まあ、大半はあちらも新型コロナではあるが)最後の方に1960年から80年の日韓の橋渡しを行った経済人が登場…瀬島龍三氏。本当によくお会いする。2020/12/06

がんぞ

7
昨秋以降、急速に悪化する日韓相互の反感の起原を解説。経済・技術援助に感謝されない虚脱。李明博大統領は《親日追求》を抑えたことで「親日的」とされ、戦後45年に突然言い出した慰安婦事案で反日国民に納得のいく解決を模索。女性人権問題だけに事実究明を無視して感情的になりがち。日本側の(最大限譲歩をしたのち)門前払い、が竹島上陸を強行し(韓国人にとっては当然の)天皇謝罪要求につながった。彼等に《竹島スイッチ》は急所であり、これだけは譲れないと自縄自縛感情硬化。元慰安婦(数十人)全員死んだら解決はますます困難になるが2013/08/29

coolflat

5
竹島問題や慰安婦問題など歴史認識における日本と韓国の認識の違いとそれに至る背景が整理されている。竹島問題が“両国”で沸騰するのは2012年8月。2011年8月に、韓国の憲法裁判所が慰安婦問題に関し、違憲判決を出した事で、韓国政府が動かざるを得なくなり、問題は一挙に政治化。これが李明博大統領の竹島上陸の背景になっている。日本は竹島問題を領土問題と認識しているのに対し、韓国は日本による植民地支配の象徴として捉え、領土問題ではなく歴史問題として捉えているという事である。決して反日教育の一環にあったわけではない。2014/11/12

denz

5
韓国での領土問題の扱いが、立場としては変わらないものの熱心に教育現場等で取り組むようになったのは近年のことでむしろ島根県の「竹島の日」以降にヒートアップしていったというのは、そういうものなのかなという印象。また韓国での日本の扱いがひどくなっていったのは韓国における日本の政治的・経済的プレゼンスが低下したことが原因で、日本自体の言及が低下しながら歴史問題だけが突出し始めたとのこと。利益にかかわらないなら、どれだけ叩いても良いということだろう。決定的な解決は望めないので、諦めつつ付き合いましょうとの提言。2013/03/06

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