出版社内容情報
人はケアなしでは生きていくことはできない。ケアの実践とその思想をめぐる福祉社会学の試み。シリーズ全4巻完結!
ケアをめぐる諸問題は,福祉社会学においてもっとも重要な関心事である.家族機能が変容する現在,生老病死において生じるケアの関係は,親密性の世界に独自かつ多様な展開をみせている.子ども・高齢者・障害者・病者をめぐるケアの現実をとりあげ,福祉社会学における課題にこたえる.
1章 ケア関係の社会学――家族のケア・社会のケア(庄司洋子)
I 現代家族の子育てと支援
2章 児童虐待という問題の構築(上野加代子)
3章 子育て支援と家族政策――家族主義的福祉レジームのゆくえ(相馬直子)
4章 ひとり親世帯をめぐる分断の諸相(湯澤直美)
5章 首都圏からの原発避難(加藤朋江)
II 介護・介助・看護――家族の意味と限界
6章 自立と介助――ありふれた日常のなかで(時岡 新)
7章 看取りの社会学(三井さよ)
8章 男性介護者の増大と家族主義福祉レジームのパラドクス(春日キスヨ)
III 家族ケアと専門職ケア
9章 親密性と共同性――「親密性の変容」再考(野口裕二)
10章 ケアラーという存在(木下康仁)
11章 インフォーマルなケアの構造(稲葉昭英)
12章 社会サービスとしてのケア――シンプルな社会設計こそが社会サービスを機能させる(天田城介)
【著者紹介】
庄司 洋子
庄司洋子:立教大学名誉教授
目次
ケア関係の社会学―家族のケア・社会のケア
1 現代家族の子育てと支援(児童虐待という問題の構築;子育て支援と家族政策―家族主義的福祉レジームのゆくえ;ひとり親世帯をめぐる分断の諸相;首都圏からの原発避難)
2 介護・介助・看護―家族の意味と限界(自立と介助―ありふれた日常のなかで;看取りの社会学;男性介護者の増大と家族主義福祉レジームのパラドクス)
3 家族ケアと専門職ケア(親密性と共同性―「親密性の変容」再考;ケアラーという存在;インフォーマルなケアの構造;社会サービスとしてのケア―シンプルな社会設計こそが社会サービスを機能させる)
著者等紹介
庄司洋子[ショウジヨウコ]
1942年東京都生まれ。1977年ハーバード大学教育学大学院修士課程修了。現在、立教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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