出版社内容情報
人種,民族,階級,ジェンダー,セクシュアリティなど「多」の分断を抱える現代のアメリカ合衆国は,いかなる「一」であろうとしてきたか.公民権運動以来の多様性の政治を歴史社会学的に追い,いまバックラッシュのなかで失敗が宣告される「アメリカ型多文化主義」にアメリカを動かすダイナミズムを読む.
目次
多文化主義が終わる時代に?
第1部 多文化主義への社会学的アプローチ(多文化主義の社会学―アメリカ型多文化主義を考える視座)
第2部 アメリカ型多文化主義の成立(人種リベラリズムと公民権―アメリカ多元主義と非差別政策の系譜;非差別と平等のための積極的措置―連邦政府と公民権改革;人種を数える―連邦政府における人種とエスニシティの標準化;中立性規範と多様性規範―バッキ裁判とアメリカ型多文化主義の転換点)
第3部 多様性規範と反多文化主義の時代(多文化教育における包摂と多様性―ニューヨーク州教育改革を事例に;反多文化主義の住民運動―カリフォルニア州における中立性規範と人種政治;多人種主義の挑戦―人種エスニック五角形の危機と再編;多様性への多文化主義―オバマ現象/トランプ現象への水脈)
「未完のプロジェクト」のゆくえ
著者等紹介
南川文里[ミナミカワフミノリ]
1973年愛知県生まれ。2001年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学、日本学術振興会特別研究員。2004年神戸市外国語大学専任講師。2006年博士号(社会学・一橋大学)取得。2010年立命館大学国際関係学部准教授。現在、立命館大学国際関係学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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